【SNS広告とは?】facebook、Instagram、Twitter、LINEの費用や仕組みを初心者向けに徹底解説!
スマートフォンやタブレットの普及により、SNSはより人々の暮らしに欠かせないものとなりました。
そこで登場したのが、SNSを利用して自社の商品やサービスを宣伝する「SNS広告」です。
本記事では「SNS広告の基礎知識」や、「日本で有名なSNS広告4種類」について初心者でもわかりやすいように解説していきます。
初めてインターネット上に広告を出す予定の方や、リスティング広告で思うように成果が出てない方にこそ、ぜひ読んでいただけたら幸いです。
目次
SNS広告とは
SNS広告とは、Facebook・Instagram・Twitter・LINEなどのSNSで配信できる広告のことを指します。
いわゆるSNS内のタイムラインやストーリーズ、おすすめアカウント欄に表示される広告がSNS広告と言われるものです。
最近では、動画やカルーセル(複数の画像や動画を組み合わせたもの)を活用した広告も増えてきています。
SNS広告も他のインターネット広告同様、予算・ターゲット・クリエイティブ・配信方法などを日々改善しなくてはいけません。
SNS広告と検索連動型広告の違いは「ターゲット」
SNS広告は、検索結果に連動されて表示される検索連動型広告とはターゲットが大きく違います。
例えばあなたの家の給湯器が壊れてしまった場合、あなたの家ではお湯が使えなくなりますよね?
そうなると、あなたはおそらくネットで検索して修理業者を呼ぶはずです。
実際に「大阪市 給湯器 修理業者」で検索すると、検索結果の下部に修理業者の検索連動型広告が掲載されています。
よって、検索連動型広告では上記のように深く悩んでいる方を取り込むことが多々あるので、コンバージョン率(成約率)が高くなる傾向にあります。
一方、SNSは通勤時間の暇つぶしや友人とのメッセージを送りあうのに利用するため、商品を求めて利用している方はいません。
しかし「検索はしないけど日頃から体型に悩んでいる」、そんな方がSNSを利用した際に「有名モデルの○○さんも愛用!飲むだけで脂肪が燃えるダイエットサプリ!」といった広告が流れてきたら、ついついクリックしてしまうのではないでしょうか。
このように、SNS広告では「検索しないけれど購入したいと思っていた潜在顧客」を取り込むことができるのです。
また、SNS広告のターゲットには、できるだけセールス色を感じさせないタイトルやクリエイティブな広告の方が、反応が良い傾向があります。
SNS広告における3つのメリット
SNS広告には、主に3つのメリットがあります。
3つのメリットは以下の通りです。
以上の3つのメリットについて、1つずつ解説していきます。
メリット1:セグメントやターゲティングが細かく設定できる
SNS広告のメリット1つ目は「セグメント(ターゲットの属性分け)やターゲティングが細かく設定できる点」です。
SNS広告は他のインターネット広告と比べて、セグメントやターゲティングをより詳細に行えます。
なぜなら、どのSNSにもプラットフォームにユーザーデータが蓄積されているからです。
例えば、自社商品のターゲットが大阪市の30代女性の場合、Facebook広告では大阪市在住の30代女性のみに広告を表示できます。
よって、SNS広告はあらゆる広告媒体の中でも、狙ったユーザー層に広告を届けやすいといえるでしょう。
メリット2:より多くのユーザーに広告を配信できる可能性がある
SNS広告のメリット2つ目は「より多くのユーザーに広告を配信できる可能性がある点」です。
特に、Twitterでは「リツイート」という拡散機能があるために、当初の予定よりも多くのユーザーに広告を届けられる可能性があります。
というのも、現在SNSはユーザーが広告と接触することで収益を得ています。
したがって、SNS広告では、ユーザーのエンゲージメント(クリック・コメント・シェアなど)と連動して広告のパフォーマンスを変動するようなアルゴリズムが設定されているのです。
つまり、SNS側としてはユーザーがSNSから離れてしまうような広告は配信したくないので、ユーザーとの親和性が高い広告だけが多く配信される仕組みになっています。
そして親和性が高いと多くのユーザーに拡散される可能性もあるため、より多くのユーザーに広告を届けられるでしょう。
メリット3:潜在顧客に広告を配信できる
SNS広告のメリット3つ目は「潜在顧客に広告を配信できる点」です。
前述した通り、SNSでは他のインターネット広告では難しい潜在顧客に広告を配信できます。
しかし、広告が表示されるユーザーは必ずしも潜在顧客とは限りません。
したがって、検索連動広告などとは違い、自社の商品を全く知らない層にも認知拡大を図ることができるのです。
SNS広告に向いている商材は「金額が安く、手軽に購入できるもの」
SNS広告で取り扱う商材には、緊急性の高いものや、敷居の高い高額ものは向いていません。
逆に手軽に購入・登録できる商材は大変反応が良い傾向にあります。
例えば、高額な講座やセミナーはあまりSNS広告には向きません。
ただ、そんな時は少しでも興味ありそうなユーザーのリストを集めて、メルマガや動画でユーザーを教育していくと、いずれ高額な講座やセミナーの価値が伝わって、受講してくれる可能性もあります。
というように、「見込みが高いユーザーのメールアドレスのリスト」を集めるのにもSNSはとても効果的です。
また、検索連動広告では知名度に低い商品だと、大手の知名度の高い商品に負けて上位に表示できないことがあります。
しかし、SNS広告だと知名度の低い商品でもターゲティングをして広告を流すことが可能です。
SNS広告は、それぞれ特徴が異なります。
代表的なSNS広告の特徴を理解することは、自分のビジネスに一番適切なSNSを理解することにも繋がるので、よりSNS広告の効果を発揮しやすくなるでしょう。
次からは、日本で有名な4つのSNS広告を詳しく紹介していきます。
日本で有名な4種類のSNS広告
日本で有名なSNS広告は以下の4種類です。
以上の4種類を1つずつ解説していきます。
日本で有名なSNS広告の種類①:Facebook(フェイスブック)広告
日本で有名なSNS広告1つ目は「Facebook広告」です。
Facebookの大きな特徴の1つとして、「本名で登録しなくてはいけない」点が挙げられます。
他にも登録の際に細かな設定があるので、より精度の高いターゲティングが可能です。
Facebook広告のユーザー層とは
Facebookは主にビジネスで利用されるSNSとして名高く、セミナーの集客・情報商材・オンライン講座などのリスト獲得に向いています。
FacebookをSNSとして利用している年齢層も30代~40代が多く、主婦に向けた商品などの反応も良い傾向にあるようです。
Facebook広告の特徴①:低費用で出稿できる
Facebook広告の特徴の1つ目は、「低費用で出稿できる点」です。
検索連動型広告では競合が多い人気キーワードは、入札単価が高くなってしまうため、広告費用自体も高くなる場合があります。
しかし、Facebook広告ではキーワードという概念はなく、100円から広告出稿が可能です。
もちろん一定の効果を出すにはそれなりの費用を用意する必要はありますが、出稿最低費用額が安いということは、そのぶんリスクも少ないということになります。
したがって、お試しで出稿しやすい広告といえるでしょう。
Facebook広告の特徴②:精度の高いターゲティングができる
Facebook広告の特徴2つ目は「精度の高いターゲティングができる点」です。
Facebookと他のSNSの異なり、実名登録が必要になります。
他にも生年月日・住所・興味のあるコンテンツなど、ユーザー自身の情報を細かく設定しなくてはなりません。
つまり、Facebookには何千万もの個人データが、それぞれの情報と紐づいて存在しているのです。
だからこそ、「東京都に住む35歳の女性で、コスメに興味がある人」といったようなターゲティングもできます。
上記以外にも、既存顧客のデータから、類似したユーザーへ広告を配信するといったデーター活用の方法もあります。
日本で有名なSNS広告の種類②:Instagram(インスタグラム)広告
日本の有名なSNS広告2つ目は「Instagram広告」です。
数あるSNSの中でも近年非常に人気が高まっているInstagram。
現在ユーザー数は、日本だけでも3,300万人を超えています。(参考:FACEBOOK『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破』より)
Instagramは写真投稿に特化しているのが特徴で、10代~30代の女性がメインユーザーです。
Instagram広告のユーザー層とは
Instagramは新しいもの好きな人に効果的なSNSです。
また、女性ユーザーが多いため、ビジュアルが可愛らしく目立つ商品がInstagram広告では響きます。
しかし、広告感の強い「いかにも作られた感」のある広告は敬遠される傾向にあるので、他のユーザーの投稿に馴染むような広告がおすすめです。
Instagram広告の特徴①:Facebook同様細かいターゲティングが可能
Instagram広告の特徴1つ目は「Facebook同様細かいターゲティングが可能な点」です。
既存の顧客データを者に広告を配信したいユーザーを抽出したり、全ユーザーから既存顧客と似たユーザーを探し出して広告を表示させることもできます。
住んでいる地域・年齢・性別・趣味・ページの閲覧履歴など、Facebook同様に非常に細かいターゲティングが可能です。
Instagram広告の特徴②:あらゆる角度でアプローチができる
Instagramは見た目重視なSNSだけあって、広告の種類も豊富です。
特に最近では、モバイルに最適な縦型のフォーマットで画面いっぱいに表示されるストーリーズ広告が流行っています。
一般のストーリーズの間に表示されることで自然と広告に目が行き、ユーザーに大きくアピールすることが可能です。
日本で有名なSNS広告の種類③:Twitter広告
日本で有名なSNS広告3つ目は「Twitter広告」です。
Twitterは、Instagramが流行る前に大流行していたSNS。
それでもまだまだ根強い人気を誇るSNSとなっています。
Twitter広告では、大規模なキャンペーンの開催や割引クーポンの発行など、Twitterを活用した様々なプロモーションを実施が可能です。
Twitter広告のユーザー層とは
Twitterではマンガやアニメなどが好きなユーザーが多く、アニメ・マンガ・ゲームといったアプリのコンテンツとの相性がバツグンです。
登録しているユーザーを見てみると、20代~40代の男女や学生のユーザー多い傾向にあり、商品に関してもあまりお金をかけない手軽なものが響きます。(参考:Insta Lab『【最新Excelデータ配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ』より)
特徴①:二次拡散による広告費が一切かからない
Twitter広告の特徴1つ目は「二次拡散による広告費が一切かからない点」です。
Twitterには、「リツイート」という機能があります。
通常は自分がフォローしている(繋がっている)人の投稿だけが自分のタイムラインに反映されますが、自分のフォロワーがとある投稿をリツイートすると自分のタイムライン上にも、とある投稿が反映されます。
つまり、ユーザーがリツイートしたくなるような内容の広告を配信すれば、自ずと広告は勝手に拡散されていくのです。
さらに、広告の二次拡散は無料。
クリック単価のみでサイトへのアクセスを増やすことができます。
特徴②:キーワードでターゲティングができる
Twitter広告の特徴2つ目は「キーワードでターゲティングができる点」です。
SNS広告では人のターゲティングがメインで、配信も検索されて表示ではなく広告主側がユーザーを狙って配信する仕組みです。
しかし、Twitter広告では投稿内容のキーワードに向けてターゲティングできるのです。
Twitter広告はSNS広告と検索広告の良いとこ取りといえるでしょう。
日本で有名なSNS広告の種類④:LINE広告
日本で有名なSNS広告4つ目は「LINE広告」です。
FacebookやInstagram、TwitterといったSNSの中でも、圧倒的なユーザー数を誇るLINE。
現在、日本人の約6割以上が利用しているといわれています。
まさに、国民にとって必須のSNSです。
2020年9月現在では、タイムライン・LINEニュース・トークリスト・LINEブログなどの広告枠が運用型広告として開放されています。
また、「LINE公式アカウント」では、LINEアカウントの友だちを元に類似配信ができるようになりました。
類似配信とは、顧客情報に類似したユーザーをLINE内で新たに探し配信することです。
LINE広告のユーザー層とは
若年層の利用が多いTwitter・Instagramと比べて、LINEは10代~60代以降と満遍なく利用者がいるため、あらゆる商材のPRができます。
また、お金に比較的余裕がある会社員や40代以降のユーザーも多く、他のSNSに比べて消費行動に積極的な層と接点を持てる可能性が高いです。
特徴①:とにかくユーザー数が多い
LINE広告の特徴1つ目は「とにかくユーザー数が多い点」です。
LINEは他のSNSに比べてユーザー数が圧倒的に多いため、利用している層も幅広く、様々な年代にアプローチできます。
幅広い年齢層に利用されており、男女比は女性の方がやや多いです。
また、職業別の利用者としては、会社員についで主婦またはアルバイト、学生の順番で割合が多くなっています。(参考:LINE Business guideより)
上記のような理由から、高価な商材よりも無料の会員登録やアプリのインストールなど、成約のハードルが低い商材・サービスが好まれる傾向にあります。
特徴②:他のSNSに比べて広告を出稿している企業が少ない
LINE広告の特徴2つ目は「他のSNSに比べて広告を出稿している企業が少ない点」です。
LINE広告では以前、最低出稿金額が設定されていたり出稿の審査が厳しかったりした点から、広告を出稿できる企業が限られていました。
しかし、だんだん出稿のハードルが下がってきたことで、様々な企業が参入しやすくなりました。
よって参入企業は増えていますが、まだまだ先行者利益を得られる市場といえるでしょう。
SNS広告を成功させる4つのポイント
SNS広告は潜在層にアプローチできるという長所がありますが、リスティング広告などと比較すると必ずしもCPA(顧客獲得単価)が優れているわけではありません。
SNS広告を成功に導くためには、運用の目的をしっかりと定めて、コンバージョン(成約)のポイントやKPI(目標を達成するための指標)を設計することが大切です。
ここでは、SNS広告を成功させる4つのポイントについて解説していきます。
SNS広告の成功に必要な4つのポイントは以下の通りです。
ポイント1:ターゲットを明確にする
ポイント1つ目は「ターゲットを明確にすること」です。
まずは、誰に広告を届けたいのかを明確にする必要があります。
SNS広告は、ユーザーのプロフィール情報を元に細かいターゲティングができることが魅力です。
さらには「SNS上の友だちの友だち」「特定のページをいいねしている人」「特定のアカウントをフォローしている」など、他のインターネット広告ではできない特殊なターゲティングができます。
詳細なターゲティングができるからこそ、広告の高価を最大化させるターゲット層を厳密に選定する必要があるでしょう。
特に、Facebook広告では、自社の所持している顧客データやアプリデータとFacebookのIDを結びつけられる「カスタムオーディエンス」を活用して、自社に関心を持っているユーザーのみを抽出して広告を配信することができます。
ポイント2:ユーザーにとってほしい行動を考える
ポイント2つ目は「ユーザーにとってほしい行動を考えること」です。
「商品サービスの認知度を拡大したい」「ユーザーからの関心を高めてファンを増やした」「商品のLP(広告経由で訪問者が最初に行きつくぺージ)に誘導したい」など、目的によって定めるべきコンバージョンのポイントや目標が異なります。
例えば、認知度の拡大が目的であれば、広告のインプレッション数や単価・リーチ数などが重要な指標となるでしょう。
また、LPへの誘導が目的なのであれば、クリック数やクリック率が重要となってきます。
ビジネスのゴールを達成するには、「どこをコンバージョンに設定するべきか」「コンバージョンを達成するためにはどのようなKPIを設計すれば良いのか」といった綿密な戦略を考える必要があるでしょう。
ポイント3:広告の見せ方を工夫する
3つ目のポイントは「広告の見せ方を工夫すること」です。
同じSNSでも、スマホやPCなどのデバイスによって配信場所は異なりますし、配信のフォーマットも変わってきます。
最近は、静止画とテキストだけでなく、動画やカルーセルを使った広告も人気です。
特にInstagramでは、ストーリーズを活用する例も増えています。
ユーザーにとって興味のない広告は無視される時代において、いかにターゲットとなるユーザーに自社の広告を魅力的に感じてもらうかも、重要な視点といえるでしょう。
ポイント4:広告の差し替えはスピーディーにする
ポイント4つ目は「広告の差し替えはスピーディーにすること」です。
SNSの特性上、ユーザーは一日に何回もタイムラインに目を通します。
そのため、広告を早いスパンで広告を改良していかなければユーザーに飽きられてしまい、結果を出すことが難しくなるでしょう。
同じような広告を出し続けるのではなく複数の広告を用意して、効果検証を行って一番集客できる広告を見つけていくことが大切です。
【まとめ】
本記事では、SNS広告の基礎知識から、日本で有名なSNS広告の4つの種類を解説していきました。
SNS広告は、他のインターネット広告とは一線を画します。
特に大きな違いは、「ターゲティングを細かく設定できる」点ではないでしょうか。
他にも、わざわざ検索まではしない潜在顧客に広告を配信できるのもSNS広告の大きな強みです。
日本で有名なSNS広告には、
・Facebook広告
・Instagram広告
・Twitter広告
・LINE広告
の4つが挙げられます。
まずは自社の商品や購入してほしい顧客の特徴をよく考えた上で、上記のSNS広告から適切なプラットフォームを選ぶといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。