【パブリックドメインとは?】商用利用もできるおすすめ素材 6選
この記事ではパブリックドメインの美術品を取り上げつつ、おうちでも美術館を楽しめるオンライン美術館を紹介いたします。
その他、パブリックドメインとはどういうものなのか、パブリックドメインを調べられるサイトなどについてもまとめていますので、ぜひご一読ください。
目次
パブリックドメインとは
パブリックドメインとは、著作権が消滅した作品や、著作権保護期間が終了した作品のことを指します。
パブリックドメイン作品は誰でも自由に使用、公開、複製することができます。
パブリックドメインの条件は国によって異なる
パブリックドメインになる条件は国によって異なり、一般的には著作者が死亡してから一定年数経過した作品や、特定の目的で公に使用される目的で特別に公共ドメインに指定された作品が含まれます。
しかしながら、特定の作品がパブリックドメインになるのは特定の国や地域によって異なることもあります。
パブリックドメインは使用許可・使用料の支払い不要
パブリックドメインに属する作品を使用する際には、著作権に関する法律や規則を遵守する必要があります。
ただし、著作権保護期間が終了しているため、著作権者による使用許可や使用料の支払いは不要です。
パブリックドメイン作品は、教育、研究、創作活動などに利用することができます。
さらに、パブリックドメイン作品は商業的にも利用することができ、新たな商品やサービスを創出する上で重要な役割を担うことができます。
パブリックドメインはクレジット表記不要
パブリックドメイン作品はクレジット表記不要で商用利用できます。
以下コトバンクからの引用になります。
通常は、著作権により保護されていた著作物が、著作権の保護期間を経過して社会の公共財産になり、だれでも自由に利用できるようになったものをいう。「公有」ともいう。有名な事例として、中国唐代の著名な書家顔真卿(がんしんけい)の真蹟(しんせき)「顔真卿自書建中告身帖」について、すでに「公有(パブリック・ドメイン)に帰し、何人も、著作者の人格的利益を害しない限り、自由にこれを利用しうる」とした1984年(昭和59)1月20日の最高裁の判決がある。
パブリック・ドメインの語は、広い意味では、著作物のほかアイデア、デザイン、伝統的知識・技術・芸能・医薬・治療法などの広い意味での知的財産が、知的財産権による保護が消滅して、だれでも利用することができるようになったものも含めて用いられている。英語では、単にpublicまたはpublic domainと表現するが、まだ著作権の対象になっていることを示す場合には、たとえば、「Copyright, 2007, Shogakukan Co., Ltd」など、権利者から許諾を得ている場合には「This photo is licensed」などと表記されている。
パブリック・ドメインに近似する意味を表す用語として、インターネット上で「著作権フリー」という語がよく使われるようになっている。この「著作権フリー」には、著作権が消滅しているパブリック・ドメインだけでなく、著作権の一部(たとえば、著作権のうち複製権)だけを放棄している場合や、著作権は維持しながらライセンス付与をするものなど、多様なものが混在しているので、利用しようとする場合は、いずれの意味で用いられているかを確認する必要がある。また、2006年(平成18)から2007年にかけて、映画「ローマの休日」や「シェーン」の日本における著作権は保護期間が満了してパブリック・ドメインとなったとする判決が続いたが、国によりその保護期間の満了時期は異なる。
また、パブリック・ドメインの利用が自由とはいっても、無制限ではない。著作者の人格的利益を害するような利用は認められず、著作者やその遺族から利用の禁止を求められることがある。さらに、すでにパブリック・ドメインではないかと考えられてきた、開発途上国などの伝統的知識・芸能・医薬・治療法などについても、それらに基づくイノベーション(技術革新)やビジネス化がそれらの国々の発展に寄与することから、知的財産権を認めるべきではないかという国際的な議論が進められてきた。とくに、2007年9月13日には、国際連合総会が、世界3億7000万人の先住民の人権保護などをうたった「先住民の権利に関する国連宣言」を採択した。この宣言では、先住民は「知的財産の完全な所有権、管理権および保護に対する承認を得る権利を有する。」とし、具体的にその「人間および他の遺伝学的資源、種子、医薬、動植物相の特性についての知識、口承伝統、文学、文様、並びに視覚芸術および演じる芸術」についての権利を認めている。この宣言は、条約ではないため拘束力はないが、すべての国家がパブリック・ドメインとみなしてきた伝統的知識の保護のための必要な手段を講じなければならないこととなった。なお、国や地方公共団体の創作した著作物、アメリカで連邦政府職員が職務上作成した著作物、大統領の公的スピーチも、パブリック・ドメインとして認められている。
[瀧野秀雄]引用:コトバンク パブリックドメインとは
上記の引用を簡潔にまとめたものが以下になります。
- 著作権で保護されたものが著作権の保護期間を経過すると社会の公共財産になり自由に利用でき、それを公有ともいう
- パブリックドメインの広い意味は著作物のほかにアイデア・デザイン・伝統的知識・技術・芸術・医薬・治療法といった知的財産も含まれる
- 著作権フリー=パブリックドメインではなく、著作権フリーのカテゴリーの中にパブリックドメインがあるので、著作権フリーはどの著作権がフリーなのか確認することが大切
- パブリックドメインの利用は自由だけど著作者の人格的利益を害する利用はNG
- 著作者や遺族から利用禁止を求められることもある
要はパブリックドメインの利用は自由だけど、節度を持って利用しましょうということですね。
パブリックドメインの映画や音楽もあるの?
パブリックドメインの広い意味は著作物のほかにアイデア・デザイン・伝統的知識・技術・芸術・医薬・治療法といった知的財産も含まれると上の項ではわかりましたが、ではパブリックドメインの映画や音楽はあるのでしょうか?
答えはイエスです。
YouTubeなどで「パブリックドメイン映画」と検索すると、実際にパブリックドメインの映画が見られます。
・Youtubeの「パブリックドメイン映画」検索結果はコチラ
音楽も同様にパブリックドメインのものが多数ありますが、楽曲の著作者が一人ではない可能性と著作隣接権にも注意する必要があります。
楽曲の著作者全員の死後70年以上経っているか、楽曲の実演やCDなどの発売日から70年以上経過しているかをしっかり確認し利用する必要があります。
パブリックドメインか見分ける方法
パブリックドメインを使用する場合、本当にパブリックドメインか確認しておかないと後々面倒なことになりかねません。
本当にパブリックドメインか見極めたい場合は、パブリックドメインを扱うサイトを利用すると良いでしょう。
他社のブログなどで見かけた画像を使いたい場合
ブログなどで見かけた画像を自サイトでも使いたいということもありますよね。
使いたい画像がパブリックドメインであればダウンロードして使っても問題ないですが、パブリックドメインと判明しないまま他サイトの画像を使うと、パブリックドメインでなかった場合に厄介なことになりかねません。
この場合は、画像をグーグルレンズなどで画像検索して、画像の出典を調べましょう。
調べたうえで、パブリックドメインなら出典からダウンロードし使うと安心です。
パブリックドメインを調べることができるサイト
次項以降で紹介しますメトロポリタン美術館の作品の中にも、パブリックドメインの作品がいくつかあります。
美術館に収蔵されるほどの絵画ですので、当然クオリティが高いです。その上、無料で商用利用できるのはとても魅力的ですね。
ですが、そんなパブリックドメインの美術品にも不便なところがあります。
それは、美術館ごとに画家のそれぞれの作品が収蔵されているため、画家ごとのパブリックドメイン作品を一括で把握することができないことです。
美術館ごとにWebサイトのレイアウトも様々で、どこにパブリックドメインの作品があるのかをまず探さなければなりません。
素材として利用する前には必ず、その作品がパブリックドメインかどうかをしっかりと確認することも重要です。
ですが、美術館のWebサイトは英語サイトが多く、著作権の取り扱いについて書かれたページを探すのも一苦労。
日本語ネイティブの私たちにとって英語は日本語よりも頭に入ってきづらいですよね。
このように画像探しに時間を取られてしまうと、肝心のデザインをする時間がなくなってしまいます。
「パブリックドメインの作品をもっと簡単に、画家ごとに一覧で表示してほしいなあ……。」
そんな悩みを解決してくれる、便利な以下のサイトをご紹介します。
rawpixel
このサイトのPublic Domainのページ(https://www.rawpixel.com/category/53/public-domain)では、各地の美術館のWebサイトからダウンロードされた、パブリックドメインの作品が集められています。
色調補正済みとのことなので、そのままでも使えるのも嬉しいですね。
高画質画像をダウンロードするには、FACEBOOK IDやGoogleアカウントでのログインが必要です。もちろん、サイトで会員登録をすることもできますので、誰でも利用することができます。
Google検索でも使える画像検索ができる
実はGoogle検索でも使える画像を検索できます。
Google検索の場合は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)といって著作者が条件を守れば作品を自由に使って良いと意思表示しているものとなります。
著作権が切れたパブリックドメインとは厳密には違うのですが、使える画像を検索したい場合に以下の流れをお試しください。
- Google検索で使いたい画像のシチュエーションを検索する
- Google検索の画像をクリック
- ツールをクリック
- サイズ・色・種類・時間・すべて・削除という項目が出てくるので「すべて」をクリックし「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」をクリック
- 好みの画像をクリックして出典のページへ行き、画像を使う条件を読んで問題なければ利用する
著作者が条件を守れば作品を自由に使って良いと意思表示したものが「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」なので、必ず条件を確認してから使用するようにしましょう。
パブリックドメインに属する作品を使用するには?商用利用は可能?
パブリックドメインに属する作品を使用するには、通常の著作権による制限はありません。そのため、複製、配布、公衆送信、展示、上映、改変、翻訳など、自由に行うことができます。
まずは、その作品がパブリックドメインに属していることを確認することが重要です。
以下の項目をご確認ください。
- 著作権が消滅しているか
- 著作権保護期間が終了しているか
- 特定の国や地域によっては、著作権保護期間が異なるため、その国の法律や規則に従っているか
次に、その作品を使用する目的を考えます。教育、研究、創作活動などに利用する場合は問題ありませんが、商業的な利用をする場合は、特に注意が必要です。
なぜなら、商業的な利用については、特許や商標などの知的財産権に抵触する可能性があるためです。
パブリックドメインを利用するときは著作者の名前は消さないことを推奨
使用する際には、著作者の名前を表示し、著作権表示をすることが推奨されています。
また、使用する際には、著作物を改変することはできますが、その際に著作者の名前を消去しないようにすることが求められています。
パブリックドメインは広い範囲で利用可能
パブリックドメイン作品を使用する際には、上記のように注意点がありますが、著作権に関する制限は少ないため、創作活動や研究において幅広い利用が可能です。
例えば、創作活動においては、パブリックドメイン作品を引用したり、改変したりすることが自由に行えます。
また、研究においても、パブリックドメイン作品を自由自在に使用することができるため、有用なリソースとなります。
ただし、パブリックドメイン作品を使用する際には、著作権に関する法律や規則を遵守することが必要です。
また、特定の国や地域によっては、著作権に関する法律や規則が異なるため、その国の法律や規則に従って使用することが必要です。
パブリックドメインを商用利用する際の注意点
パブリックドメインを商用利用する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- フリー素材と混合しない
- 二次的著作物に注意
- 著作者の人格権はなくならないので著作者の気持ちに反する利用はNG
- 著作権が切れたものも相続者がいる可能性を考える
- クレジット記載の必要性を確認する
どのような注意点なのか、分けて解説します。
フリー素材と混合しない
パブリックドメインとフリー素材は似て非なるものです。
どのように違うのかと言うと、パブリックドメインは著作権が切れているか放棄されているものを指しますが、フリー素材の場合は著作権フリーではない可能性があります。
どこを見たら著作権フリーかどうかわかるのかと言うと、大体は利用規約を見ればわかります。
例として素材サイト「ぱくたそ」の利用規約を引用して紹介します。
ぱくたその写真素材は、誰でも自由に無料で何度でもご利用いただけます。写真を個別に購入したり、ライセンス費用をお支払いする必要はありません。いくら利用しても使用料が発生しないロイヤリティフリー(※1)の写真素材です。CC0や著作権フリーのサイトではありません。
このように、利用規約にはライセンス費用が発生するのか、著作権はフリーなのかが明記されていますので、利用前には必ず確認しましょう。
著作権フリーでなくてもクレジット表記で商用利用可能だったり、一定の料金を支払うことで利用できたり、ぱくたそのように無料で商用利用も可能といったフリー素材もありますのでルールを守って利用しましょう。
二次的著作物に注意
作品自体はパブリックドメインでも、二次的著作物はまた別の著作権が発生しているので注意しましょう。
例えばパブリックドメインのAという美術品があったとして、Aの作品を用いた記事を書くとします。
その時にGoogle検索などで美術品Aの名前で検索して出てきた画像を使うのはNGです。
何故なら、美術品A自体はパブリックドメインであっても、美術品Aを撮った作品には「Aを撮った作品」として撮った人に著作権があるためです。
このように、パブリックドメインとはいえ二次的著作物には著作権が発生しているので、著作権はどうなっているか必ず確認するようにしてください。
著作者の人格権はなくならないので著作者の気持ちに反する利用はNG
「パブリックドメインならどんな改変をしていい」
と考えているならそれは間違いです。
パブリックドメインであっても、著作人格権はなくなることはないため、著作者の気持ちを著しく無視した表現・加工・改変はしないようにしましょう。
著作権保護期間の目安として、原作者の孫の代くらいの期間までは訴えることができると言われています。
パブリックドメインであっても節度ある利用を心がけましょう。
著作権が切れたものも相続者がいる可能性を考える
著作権は相続できるので、パブリックドメインだと思って利用した後に実際はパブリックドメインではなかったと判明すると厄介なことになります。
パブリックドメインを利用する際は、必ず相続人がいないかどうかも確認する必要があります。
特に商用利用の場合は注意し、確実にパブリックドメインか判別できない場合は利用しないようにしましょう。
クレジット記載の必要性を確認する
商用利用したい時に、どうしてもクレジット表記が難しい場合もありますよね。
その場合は、クレジット記載が必要かどうか利用規約などでクレジット表記の必要性を確認してください。
全部パブリックドメイン!美術品をオンラインで楽しめてDLもできるWebサイト
パブリックドメインでなおかつ、ダウンロードして二次創作可能なWebサイトを集めました。
美術作品を利用したい人はこちらを参考にしてください。
MU(ミュー)
様々な美術館のサイトの中から膨大なアート作品を見てパブリックドメインを発見しダウンロードする過程は少々、手間がかかる部分があります。
そこで、日本全国のそして、さまざまなジャンルの美術館が収集するコレクションが集まるミュージアム・コレクション・プラットフォーム「MU(ミュー)」を紹介します。
MUは、コレクションの閲覧はもちろん、各ミュージアムのキュレーターが作る展示ページ、独自視点でコレクションやそのバックグラウンドを深堀りした動画コンテンツ、さらに1つのテーマで複数のミュージアムのコレクションをご覧いただく合同展示ページなどを楽しめるWebサイトです。
テーマごとに書かれた記事を見てみるとどこのどの作品であることも明記されていますので、気に入った作品があったら記載されている美術館のWebサイトを訪問してみてください。
作品名で検索すると、パブリックドメインのアートとしてダウンロード可能になっている場合があります。
このようにして、パブリックドメインを見つけるきっかけとしてMUはおすすめできるWebサイトです。
勿論、アート鑑賞としてもおすすめのプラットホームです。
※掲載作品が全てダウンロード可能なパブリックドメインであるわけではないので、ダウンロードして利用したいと考えた場合はまず、美術館のWebサイトを訪問してから利用規約をよく読んで確認するようお願いします。
NDLイメージバンク
日本で出版される全ての本が収められる場所と知られている国立国会図書館が収蔵している、約4560万点の浮世絵・図書・雑誌から選ばれた画像を集めているオンラインサイトです。
出典記載必須、コンテンツを加工した場合は、編集や加工したことを記載する必要もありますが、これだけの作品を無料・クレジット記載のみで利用できるのはメリットが大きいですね。
和風作品を見たい時に眺めても楽しいサイトです。
ルーブル美術館
フランスのルーブル美術館のサイトは、約48万点の作品をオンラインで閲覧できることでも有名なWeb美術館です。
無料で利用可能ですが、1つ以上の写真を利用する際は、写真をダウンロードしたページの説明へのパーマリンクとクレジットを含めるよう利用規約に記載されています。
また、利用できる範囲を以下の範囲に定めています。
著作権で保護されていない作品を表すコレクション Web サイトに公開されている中判写真 (以下「写真」といいます) は、完全にプライベートな範囲内で非集合的に使用する場合、無料でダウンロードおよび再利用できます。 – ラベルや展示看板への複製、
ガイド付きツアーの開催、教育ワークショップの開催など、博物館、教育、科学活動を目的とした映写および配布。 、教育および研修セッションの実施、およびシンポジウムやセミナーの開催。
– 展覧会と常設コレクションのカタログ、科学論文、博士号の出版 欧州連合内に登録事務所がある出版社の論文、1,500 部の制限内での再出版には以下が含まれます。 –
デジタル科学および教育出版物。引用:利用規約|ルーブル美術館
ルーブル美術館のサイトは日本語対応していないので、英語かフランス語での検索をする必要があります。
目当ての美術品があるのであれば、まずは英語またはフランス語のタイトルを調べてから検索してみると良いでしょう。
メトロポリタン美術館
メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art、通称:The Met)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある世界最大級の美術館で、セントラル・パークの東端にあります。
オンライン上でたくさんの美術品を鑑賞することができ、パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも利用できますので、場所を選ばず楽しめますね。
パブリックドメインの美術品の場合、美術品の画像の下に「パブリックドメイン」と表記があり大変わかりやすいサイトでもあります。
パブリックドメインと表記の作品は自由にダウンロードし使うことができるので、名画をわかりやすく探して使いたい人にはメトロポリタン美術館をまずおすすめします。
ニューヨーク公共図書館
88万枚強のデジタル資料を掲載しているニューヨーク公共図書館は、パブリックドメインの資料も多く高解像度でダウンロードでき無料で利用できます。
パブリックドメインの資料は資料の下に「制限なく無料で使用できます」との記載があり、とてもわかりやすいです。
ダウンロードも760ピクセル、1600ピクセル、2560ピクセルでダウンロードでき、アートプリントも注文できるので非常に使いやすいですね。
ニューヨークの公共図書館ではありますが、日本の資料も多く源氏物語なども掲載されています。
過去の地図などの資料も多くありますので、過去の歴史に触れる資料作成・記事作成などの際にもおすすめのWebサイトです。
アムステルダム国立美術館
オランダに位置するアムステルダム国立美術館のWebサイトでは、オランダ関連のアーティスト作品を中心に、世界的名画を公開しています。
公開されているパブリックドメインは、Facebook IDでログインすることでダウンロードが可能になります。
個人・商用共に利用できるので、商用利用可能なパブリックドメインを検索したい人にもおすすめのWebサイトです。
更にログインすることで自分だけのお気に入りリストを作ることができ、閲覧した作品の中から気に入ったものをリストアップしておいて、ダウンロードするアートを選ぶといった方法も試せるのでとても便利ですね。
気に入ったアートがあった際は、ポスターやキャンバスなどで注文できる有料サービスともリンクしていますから、名画を格好よく部屋に飾りたい人にもお勧めのWebサイトです。
クリーブランド美術館
アメリカ合衆国のオハイオ州クリーブランド市にあるクリーブランド美術館のWebサイトでは、30,000点以上のアート作品が掲載されています。
掲載作品を見てみると、タグにより細かく整理されており、ライセンスがどのようになっているかも一目瞭然です。
パブリックドメインの場合、「CC」「0(ゼロ)」アイコンが画像一覧で既に表示されているので、画像ページを開いてから「パブリックドメインじゃなかった……」というガッカリ回避もできるところがとても親切です。
作品や作者の解説も見やすく、全体的にユーザビリティが高いので、ストレスフリーで閲覧しやすくおすすめのWebサイトです。
浮世絵検索
世界中の美術館が掲載するパブリックドメインの中から、浮世絵だけを選りすぐって集めた浮世絵ポータルサイトです。
掲載されている浮世絵は全 223,128 件。
画像で浮世絵検索することも可能です。
情報元のWebサイトも一緒に載っているので、元々のサイトを辿ることもできます。
日本独自の文化である浮世絵の世界観にどっぷりつかりたい時などにもおすすめのWebサイトです。
OLD BOOK ILLUSTRATIONS
OLD BOOK ILLUSTRATIONSは、その名の通り古い本のイラストを扱っているWebサイトです。
パブリックドメインのイラストを扱っており、利用に制限はありません。
どのようにパブリックドメインと判別したかなどの理由も載っているので、安心感がありますね。
鉛筆で描かれたアンティークなイラストを探したい場合におすすめのWebサイトです。
スタイル別にも分かれているので、好みのアートを探しやすいサイトデザインも嬉しいですね。
おすすめの名画パブリックドメイン
ここでは厳選したオススメの名画パブリックドメインをいくつかご紹介します。
読みやすいようにランク付けしていますが、どの作品もとても素晴らしいものばかりです。
第1位 モネ 水蓮
「水蓮」は、フランスの画家クロード・モネによって描かれた絵画で、インプレッション派の代表作の一つです。
この絵は、1899年から1902年にかけて描かれ、水辺に咲く荷花を描いています。
モネは、この絵を描く際に、荷花の色彩や形状を捉えるために、自宅にあった庭園に植えられた荷花を含め、多くのスケッチを描いています。
この絵は、現在、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されています。
「水蓮」は、インプレッション派の画家たちが、美しい自然を捉えるために描いた作品の中でも有名であり、パブリックドメインに属しているため、無料でダウンロードや使用することができます。
第2位 ゴッホ 星月夜
「星月夜」は、オランダの画家ゴッホによって描かれた絵画で、彼の代表作の一つです。
この絵は、1889年に描かれ、空に浮かぶ月と星々を描いています。
ゴッホは、この絵を描く際に、オランダの農村地帯で見た月と星の光景を捉えました。
この絵は、自然を直接捉えることを追求した結果生まれました。
「星月夜」は、現在、ニューヨークのメトロポリタン美術館に所蔵されており、パブリックドメインに属しているため、無料でダウンロードや使用することができます。
この絵は、ゴッホの代表作の一つとして高い評価を受けており、世界的に有名な絵画の一つとされています。
第3位 ポールセザンヌ 大水浴図
「大水浴図」は、フランスの画家ポール・セザンヌによって描かれた絵画で、彼の代表作の一つです。
この絵は、1907年から1909年にかけて描かれ、海岸に集まった人々が水浴を楽しむ様子を描いています。
セザンヌは、この絵を描く際に、海岸の砂浜や海、空などの自然の風景を表現しています。
また、海に浮かぶ人々や水面に映る光を使って、深みのある絵画を描いています。
「大水浴図」は、現在、ニューヨーク近代美術館に所蔵されており、パブリックドメインに属しているため、無料でダウンロードや使用することができます。
この絵は、セザンヌの代表作の一つとして高い評価を受けており、世界的に有名な絵画の一つとされています。
第4位 ウィリアム・モリス
モリスは19世紀のイギリスのテキスタイルデザイナーとして有名ですね。
カーテンや壁紙の柄となっているのをどこかで目にしているのではないでしょうか。
パブリックドメインの作品数は少ないですが、鮮やかで洗練されたデザインが魅力的です。
第5位 ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ
ルドゥーテは、19世紀、南ネーデルラント出身のベルギーの画家であり、植物学者です。 ユリやバラなどの植物を描いた博物画を多く残しており、「バラの画家」「花の画家」として知られています。
クオリティの高い花の博物画の素材が手に入ります。
華やかなWebサイトのあしらいに活躍しそうですね。
背景が白系なので切り抜きや選択がしやすそうなのもありがたいです。
第6位 渡辺省亭
渡辺省亭(わたなべ せいてい)は、江戸時代末期に生まれ、明治時代から大正時代にかけて活躍した日本画家です。
洋風表現を取り入れた、洒脱な花鳥画を得意としていました。
こういったイラストは自分ではとても描けませんし、クオリティの高いものを見つけるのもなかなか難しいので、素材として気軽に利用できるのはありがたいですね。
和風テイストのWebサイトの、ちょっとしたあしらいに使えそうです。
最後に
ご紹介した他にも、葛飾北斎やルノワールなど有名画家の作品がたくさんありますので、何も考えずに眺めているだけでもオンライン美術館は楽しめるサイトです。
パブリックドメインやSNSなど、いいものをみんなで共有できる世の中になってきました。いいことですね。
この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。