マーケティングオートメーション(MA)とは?基本知識からおすすめツール5件をご紹介
「最近、自社の営業成績が伸びず、MAツールを導入したいと検討しているけれど、費用対効果の見込みがあるのか気になる。」
「MAツールを導入してもすぐに使いこなせるのか心配。」といった不安を抱えてはいませんか?
欧米諸国ではすでにマーケティングオートメーション(MA)を導入する企業が多く、広く深く浸透していますが、日本国内ではまだまだなじみが薄いようです。
マーケティングオートメーション(MA)の導入により、マーケティング活動を自動化することができて、顧客管理がよりスムーズになり、営業活動の効率化にも繋がります。
そこで、今回はマーケティングオートメーション(MA)の基礎知識・機能・メリット・デメリット・MAツールの選び方・おすすめのツールをご紹介します。
目次
マーケティングオートメーションとは
マーケティングオートメーションとは何か
MA(マーケティングオートメーション)とは英語で「Marketing Automation 」の省略形です。
一般的にMA・マーケティングオートメーションとは、企業におけるマーケティング活動を自動化することにより、営業活動・販売戦略の効率を高め、収益の向上を図るための仕組みです。
誤解を招くことのないように1つ補足しておくと、MAとよく似た経済用語にはM&Aがありますが、M&Aは英語で「Mergers and Acquisitions」の省略形で「企業(組織)の合併・買収」のことを指し、MAとはまったく別の意味になります。
MAツールとは
マーケティングオートメーション(MA)ツールとは、顧客情報の一元管理や営業活動と販売戦略の効率化を実現させるためのツールのことです。マーケティングオートメーションツールを使用することにより、マーケティング活動が自動化されます。
MAツールの種類も多く、国内外の企業から提供されており、BtoBに特化したツールやBtoC向けのツールもあります。
各企業の事業形態や求めるニーズに見合うMAツールを選び、上手に活用することにより、営業活動と販売戦略の効率化と売上の向上の効果が期待されます。
発祥地はアメリカ
日本国内の企業でMAが盛んに導入されるようになったのは2014年頃からですが、欧米諸国ではすでに多くの企業に浸透しています。
MAの発祥地は経済大国のアメリカで、すでに1990年代前半から始まっていました。世界初のMAツールを開発したのはアメリカのUnica社ですが、この頃はインターネット文化がまだ定着していなかったこともあり、浸透するまでにはまだまだ長い時間が必要でした。
アメリカでMAの普及の兆しが見え始めたのは、1999年頃からです。この頃からインターネットによる通信環境が整ってきたこともあり、2000年代に入ると多くの企業で導入されるようになりました。
アメリカと比較すると日本国内の企業のMA導入率はまだまだ低く、発展途上の段階にあるのが現状です。
しかし、近年は日本国内で開発された高性能のMAツールがリーズナブルな料金で提供されるようになったこともあり、MAの導入を検討する企業も増加傾向にあります。
重要性について
従来は、企業が商品やサービスを販売するための宣伝活動と言えば、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・チラシなどのマスメディア中心でした。
テレビでコマーシャルを見て、新しい商品について認知することが購入のきっかけとなり、お店に直接出向いて買うのか
のが主流でした。
しかし、2000年代初頭よりインターネットの通信環境が普及し、さらに2010年代に入るとスマホの普及率が急速に高まってきました。
時間と場所を問わず、インターネットで検索してホームページを閲覧したり、SNSで知りたい情報をキャッチできるようになりました。
また、必要な物を欲しい時にネット通販で購入する人も著しく増加しました。ユーザーが受け身になるのではなく、自発的に必要な情報を24時間いつでもリサーチできるようになったのです。
欲しい物を買うのに、わざわざお店に行かずとも自宅で手軽に買い物ができるようになりました。
このように顧客の購買プロセスが大きく変化してきたという背景もあり、企業側のマーケティング手法にも新しい変化が求められるようになりました。
商品やサービスを提供する企業側では、見込み顧客との関わりが重要となっています。リピーター客を増やすために、キャンペーンやセール情報などの有益な情報を提供する必要性も高まってきました。
数多くの見込み顧客に向けて手厚くフォローするためには、マーケティング担当の社員や営業社員の力だけでは到底追いつけません。
顧客管理と営業活動を効率化し、売上の向上を目指すためにも、MAの導入がもはや必須であると言って良いでしょう。日本国内の多くの企業でMAのニーズが日に日に高まりつつあります。
MA・SFA・CRMツールとの違いとは?
MAとよく比較対象にされるのがSFA・CRMですが、それぞれどのような違いがあるのかご存知でしょうか。
SFAとは英語で「Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)」と表記します。商品やサービスを販売する営業部署を対象にサポートすることにより、営業効率化を目指すことができます。
SFAツールを使用することにより、営業活動の記録と管理・進行中の案件の進み具合・過去直近の商談に関する履歴・スケジュール管理などができます。
一方、CRMは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)」の頭文字で、顧客との関係性について管理することをおもな目的としています。
顧客との商談から受注までの過程に特化したのがSFAで、初回の受注からリピート注文に至るまでの顧客取引に特化したのがCRMです。
MAではマーケティング施策について分析する機能を持ち、見込み顧客を獲得して顧客育成までをおもな目的としています。
MAツール・SFAツール・CRMツールをそれぞれ単独で使用する手法もありますが、MAツールの種類によってはSFA・CRMとの相性が良いものもあります。連携の良さを活かして上手に活用すると良いでしょう。
導入のメリット・デメリット
欧米諸国など海外ではすでにMA・マーケティングオートメーションが浸透しており、近年は日本国内でも導入する企業が増加傾向にあります。
営業効率化と経営戦略の一環として、MA・マーケティングオートメーションの導入について検討する企業も多いですが、メリットとデメリットについて十分に理解しておく必要があります。
メリット
データの一元管理で高度な分析力を発揮できる
MA・マーケティングオートメーションを導入することにより、顧客データを一元管理できるようになります。
一元管理とは、複数のデータを一箇所に集約してまとめて管理することです。一元管理を行うことにより、データを効率良く活用できて、管理もしやすくなります。
顧客データを一元管理することで見込み客リストの抽出・育成・選別からリード管理まで一貫体制で効率良く行うことが可能となり、高度な分析力を発揮することができます。
低コストで導入できるツールもある
「社内でMAツールを導入したいけれどコストが高いのでは?」という不安の声もありますが、けっしてそんなことはありません。
国内外から多数のMAツールが提供されていますが、中には低コストで導入できるものもあります。
複数のMAツールをピックアップして、料金体系・価格・機能性についてじっくり比較しておくと良いでしょう。
ブランド価値の向上に繋げられる
MAの導入目的・目標は各企業でさまざまな違いがありますが、近年は「ブランドMA」という言葉もよく耳にするようになりました。ブランドの価値の向上を目指して、日本国内でも新たにMAを導入する企業も増加傾向にあります。
時代の変化とともに、わたしたち一般庶民への情報の伝達手段も大きく変わってきました。
従来は新聞・テレビ・ラジオ・雑誌などのマスメディアから、さまざまな情報を入手してきましたが、現代ではインターネット・動画・SNSから知りたい情報を検索して、必要な情報を得る時代となりました。
従来との大きな違いは、一方的に受け身で情報を得る時代から、知りたい情報をパソコンやスマホを介して自分で調べていつでも入手できるようになったことです。
MA・マーケティングオートメーションの導入により、ひとりひとりの顧客の属性・行動履歴なども把握することが可能となりました。
これによって、パーソナライズ化された情報をスムーズに発信できるようになり、顧客が求めている情報を的確に効率良く伝達できるようになったのです。
その結果、顧客とのより良い関係を構築できるようなり、企業ブランドと
しての価値の向上にも繋がることでしょう。
マーケティング過程の可視化で収益アップの可能性が広がる
企業でMAツールを導入することにより、マーケティングの過程が可視化されるようになります。マーケティング過程の可視化により、商品の購入意欲が高い見込み顧客について優先度を判断できるようになります。
その結果、企業の営業効率と生産性の向上に繋がり、最終的な目標である収益アップの可能性が広がることでしょう。
他部門との連携力で見込み客の管理がしやすくなる
企業組織の規模によっては、マーケティング担当の部署と営業部署の間で、お互いの意見や価値観がずれてしまうというケースも少なくありません。
社内でMA・マーケティングオートメーションを導入することにより、他部門との連携力を高めることができます。その結果、見込み客の管理も行き届くようになり、双方の価値観のずれやすれ違いを解消し、お互いに歩み寄り、良い結果を生み出すことができるでしょう。
デメリット
MAの導入により、ブランド価値の向上・見込み客の獲得・高度な分析力・他部門との連携など、多くのメリットが期待できる反面、デメリットをともなうことも理解しておく必用があります。
長期的にコストがかかる
MA・マーケティングオートメーションを導入するにあたり、長期的にコストが発生することを念頭に置いておかなくてはなりません。
MA・マーケティングオートメーションを初めて導入する場合は、初期費用が別途発生するケースもあります。多くのMAツールで月額費用が発生する仕組みになっているため、契約を解除しない限り毎月一定の料金を支払うこととなります。
契約期間中にMAツールをまったく利用しなかった場合でも、月額費用をきちんと支払わなければなりません。一定期間の利用の有無や利用頻度に関わらず、長期的に一定額のコストがかかるため、費用対効について入念にシミュレーションしておくことが大切です。導入コストを極力抑えるためにも、複数のMAツールをピックアップして、各社の料金体系についてリサーチしておくと良いでしょう。
低コストで導入できるものもあれば、高額のものもありますので、その中からどのMAツールが自社のニーズに合うのか慎重に判断する必要があります。
MAツール導入後は使いこなせるまでに時間と手間がかかる
MAツールには多彩な機能が搭載されており、利便性が高いですが、これを十分に使いこなせるようになるまでには、ある程度の時間と手間がかかります。
とくに導入直後は、MAツールの操作方法に慣れるまで担当者の業務が増加し、作業する時間が長引くこともあります。
MAツールを導入する以前に、他のツールを活用していた場合は、顧客リストなどの移行作業が必要となる場合もあります。
「MAツールを導入すれば短期間で顧客獲得や売上アップの効果が期待できる」と安易に考えるのではなく、長期戦となることを見据えた上で、根気強く対処していく必要があります。
マーケティングオートメーションの7つの機能
MAツールを導入する企業も増えており、どのような機能が搭載されているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、MA・マーケティングオートメーションで何ができるのか、MAツールの機能について詳しく説明します。
リード管理
MA・マーケティングオートメーションにおけるリードとは、見込み顧客のことを指します。
営業部門・マーケティング部門から獲得された見込み顧客のリストなどのデータを一元管理する機能のことをリード管理と言い、MAツールにはこの機能が搭載されています。
見込み顧客とは、企業が提供する商品やサービスについて現時点ではまだ購入・契約には踏み切っておらず、今後はその可能性が見込まれる顧客のことを指します。
MAツールのリード管理機能では、見込み顧客の基本情報を一元管理するだけにとどまらず、購買意欲などの履歴や、企業が主催するセミナーや展示会の出席状況なども細かく記録に残して管理することができます。
MAツールのリード管理機能を上手に活用することにより、顧客の行動履歴を把握し、企業が提供する商品を購入する意欲があるのか、購入の動機などが窺えるようになります。
メールマーケティング
MAにおけるメールマーケティングとは、デジタルマーケティングの一種であり、メルマガ配信・メール広告などメールを活用した手法です。
メールマーケティング機能を活用することにより、見込み顧客の属性情報をたたき台として、不定期にキャンペーンやイベントなどの情報をメールで配信することができます。
MAツールにおけるメールマーケティングは、メール配信システムとはよく似ているようですが、実は大きな違いがあります。
メール配信システムは、あらかじめ作成しておいたメールを指定した時間にユーザーに対して、自動的に送信する機能です。MAツールに搭載されたメールマーケティング機能と比較するとシンプルですが、あくまでもメルマガ配信の目的で使用するものであり、マーケティングに特化したものではありません。
一方、MAツールに搭載されたメールマーケティング機能では、見込み顧客について条件を設定して細かく分類し、ひとりひとりの顧客の状況に応じた内容のメールを送信することが可能となります。
参考:メール配信システムおすすめ30選!比較や選び方を徹底解説
社内アラート
MAツールの社内アラート機能とは、見込み顧客に対して配信したメールが開封された時や、自社のホームページを閲覧した時など、一定の行動をした時に社員にメールでお知らせする機能のことを指します。
MAツールの種類によってはメールでのお知らせだけではなく、普段ビジネスで使っているチャットツールに配信できる場合もあります。
スコアリング
英語でスコアリング (scoring) とは、「採点する」という意味があります。一方、企業の営業活動におけるスコアリングとは、取引先の企業や顧客の行動・属性について、多彩な観点から数値化することを指します。
たとえば、見込み顧客が企業から配信されたメールを開封したら1点、自社が開催するセミナーに参加したら10点といった形で、細かい項目に分けて点数を設定します。それぞれの点数を合計したものがスコアとして数値化される仕組みです。
ただし、MAツールに搭載されているスコアリング機能を活用して、端的に数値化することだけが目的ではありません。
企業から提供される商品やサービスについて、顧客がどの程度関心を持っているのか、スコアリングによって可視化されるので、状況を的確に把握しやすくなります。
顧客の行動心理についてさまざまな角度から分析して、最終的な目標として生産性・営業効率の向上や収益化に繋げるのが狙いです。
キャンペーン管理 (キャンペーンマネジメント)
MAツールに搭載されたキャンペーン管理機能とは、キャンペーンマネジメントとも言い、一定の条件に該当する見込み顧客に向けて、マーケティングの実施について設定する機能のことを指します。
一定のシナリオを作成してマーケティングを行うことから、キャンペーン管理のことをシナリオ作成と呼ぶこともあります。
MAにおけるキャンペーンとは、セミナー開催や無料の資料配布など、企業が顧客に対して独自に提供するサービスのことを言います。多彩なキャンペーンを実施した結果について分析・検証を行い、次回以降のキャンペーンに向けて活かしていくことが重要です。
トラッキング
トラッキング機能が標準搭載されたMAツールも沢山あります。MAツールのトラッキング機能のことをWEBトラッキングとも言います。
トラッキング機能を活用することによって、自社のホームページを訪問したユーザーがどのページをどの程度の時間で閲覧したのか、行動の追跡について細かく把握することができます。顧客の行動心理を掴むためにも、このトラッキング機能を活用すると良いでしょう。
SFA・CRMとの連動
SFA・CRMとの連動とは、SFAツールやCRMツールをMAツールと連動させる機能のことを指します。冒頭でもお伝えした通り、MA・SFA・CRMは一見よく似ているようで、さまざまな特徴の違いがあり、比較対象となるケースが多いです。
MAとSFA・CRMを連携させることにより、見込み顧客のデータが一元管理され、さらに営業支援の機能が新たに加わることで、社員のモチベーションと営業力をより高める効果が期待されます。
マーケティングオートメーションおすすめツール5選
MA・マーケティングオートメーションでおすすめのツールを5社厳選してご紹介します。料金体系・機能性などさまざまな観点から比較してみて、自社の求めるニーズに見合うツールを選びましょう。
Salesforce Pardot (セールスフォース・パードット)
Salesforce Pardot (セールスフォース・パードット)は、株式会社セールスフォース・ドットコム社から提供されているBtoB向けのMAツールです。アメリカのサンフランシスコに本拠地を置き、日本国内には東京都千代田区に拠点があります。
パードットの基本コンセプトは、「マーケティングの自動化により、ビジネス成功の新しい道を切り開く」です。日本国内でパードットを導入する企業も着実に増加しており、とくにリード育成機能に特化しているのが魅力です。
「顧客をチームメイトに変えてしまうほどの強いパワー」と評されることも多く、営業力とマーケティング力を一体化させて、有力な見込み客の獲得を実現します。
ひとりひとりの顧客の状況に見合う形で、最適なキャンペーンを展開することもできます。スコアリングやトラッキング (追跡) 機能が充実しており、SFAとの連携力にも優れているのがパードットならではの強みです。
この他には、パーソナライズドメール配信機能・クローズドループレポート・ライフサイクルレポート検索連動型広告レポートなどの機能も搭載されています。
さらに、キャンペーンなどのマーケティングの効果を可視化することにより、次回以降の施策の改善を図ることもできます。
運営会社 | 株式会社セールスフォース・ドットコム |
無料トライアルの有無 | あり |
初期費用 | 0円 |
月額費用・プラン | Growth 150,000円 Plus 300,000円 Advanced 480,000 円 ※年間契約 |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/products/pardot/overview/ |
List Finder
List Finderは、株式会社Innovation & Co.社から提供されているBtoB向けのMAツールです。会社設立は2019年で、2021年にはプライバシーマークを取得し、セキュリティ対策に万全な体制を整えており、信頼性の高い企業です。
会社としての歴史はまだ浅いですが、日本国内の上場企業におけるList Finderの導入実績は1,600アカウント以上となりました。
List Finderの魅力は低コストでの導入が可能で、無料のサポート体制も充実していることにあります。MAツールの導入初期には、担当のコンサルタントがきめ細やかにサポート対応を行います。この他にも、個別相談会やビジネスの成果を出すためのサポートも無料なので、初めて導入する企業にも安心感と信頼度が高まることでしょう。
見込み顧客情報を集約する仕組みとして、名刺データ化代行・企業属性の付与・フォーム作成などの多彩な機能が搭載されています。見込み顧客の購買意欲の向上を目指して、メール配信・アクセス解析・PDF閲覧解析などの機能が充実しています。
さらに、アプローチの継続的な仕組みとして、優先リード通知・スコアリング・アプローチ管理などの機能も備わっています。
List Finderでは、ライト・スタンダード・プレミアムの3つのプランが用意されており、その中からニーズに見合うプランを選択できます。ライトプランは月額3万円台とリーズナブルな料金体系です。
運営会社 | Innovation & Co. |
無料トライアルの有無 | あり |
初期費用 | 100,000円 |
月額費用・プラン | ライト 39,800円 スタンダード 59,800円 プレミアム 79,800円 |
公式サイト | https://promote.list-finder.jp |
Marketo Engage (マルケト・エンゲージ)
Marketo Engage (マルケト・エンゲージ) は、PhotoshopやIllustratorなどのソフトでおなじみのアドビ株式会社から提供されているMAツールです。
すでに世界中で5000社以上がMarketo EngageのMAツールを導入しており、外部システム連携数は約700件で、BtoB・BtoCのどちらにも対応可能です。業種や企業の規模の大小に関わらず、幅広く利用されています。
「ビジネスの成功に向けて、複雑な購買体験をよりスムーズにする」ことをコンセプトとしており、顧客との良好な関係の構築と継続を目的とした顧客体験を作り上ることができます。
顧客ステータスベースによるパーソナライズも、AIの持てる力を活用して丁寧にサポートしてもらえるのが大きな魅力です。
生産力と売上の向上に必要不可欠とされる営業・マーケティングについて連携力を高めることにより、見込み顧客に対してのフォローを実現させるチャンスも広がります。
この他には、ABM (アカウントベースマーケティング) 機能・クロスチャンネルエンゲージメントなどの機能が充実しています。
Marketo Engageの使用を通じて、国内外とのユーザーとのコミュニティの場も設けられており、国内ユーザーのコミュニティ数は約2,200名です。
運営会社 | アドビ株式会社 |
無料トライアルの有無 | あり |
初期費用 | 要確認 |
月額費用・プラン | 要確認 |
公式サイト | https://jp.marketo.com/ |
Kairos3
Kairos3は、カイロスマーケティング株式会社から提供されたMAツールで、おもに「営業のための商談につながるツール」として活用されています。MAツールとして活用することはもちろん、SFAツールとしての役割と機能をも兼ね備えているのが大きな魅力です。
事業経営規模の大小に関係なく、BtoB ・BtoCの双方に対応可能で、日本国内の数多くの企業が導入し、営業支援・顧客管理ツールとして活用しています。
Kairos3には8種類のプランが用意されており、いずれも初期費用は1万円で、月額費用が1万円台~2万円台のお得なプランも多いです。
Kairos3には、リード管理・メール配信・フォーム作成・スコアリング・ホットリード・リードナーチャリング・セグメンテーションなどの機能が搭載されています。
さらに、Web会議システムのZoomとの連携にも優れていて、オンラインで開催されるセミナーの運営業務の効率化を図ることもできます。
この他にはメール配信・SFAなどのオプションプランも充実しており、各オプションは30日間無料で体験できます。
もちろんサポート体制も手厚く、初期設定・操作方法・活用プロセスなど、不明な点があれば専任のスタッフが丁寧にわかりやすく説明し、マーケティングについて最適な対策を提案してもらうこともできます。
各プランとも保有リード数(メールアドレス数)・月間PV数・月間メール送信数にそれぞれ違いがありますので、ニーズに見合うプランを慎重に選択しましょう。
運営会社 | カイロスマーケティング株式会社 |
無料トライアルの有無 | あり |
初期費用 | 10,000円 |
月額費用・プラン | 月額15,000円~120,000円まで8種類のプランあり ※最低利用期間は6ヶ月間 |
公式サイト | https://www.kairosmarketing.net/marketing-automation |
SATORI
SATORI株式会社から提供されたMAツール・SATORIは、2015年9月のサービス開始から着実に導入実績を伸ばしており、今では国内で1000社超もの企業が導入済みです。
2021年度における日本国内のBtoB企業のマーケティング活動実態調査・BtoBマーケティング戦略ハンドブックなどの資料が無料配布されています。ご興味のある方はSATORIの公式サイトよりダウンロードしておくと良いでしょう。
SATORIの標準機能は、リード管理 (マネジメント・トラッキングなど)・リードジェネレーション・リードクオリフィケーション・オートメーション・レポートなどです。
さらに付加価値を持たせたいなら、有償オプションサービスのデータ提供 (カスタマーデータ・DMPデータ・アクションデータ)のプランを付帯しておくと良いでしょう。
他社のMAツールと比較すると、価格はけっして安いとは言えませんが、ひとつひとつの機能に深みがあり、ハイクオリティなのが大きな魅力です。
運営会社 | SATORI株式会社 |
無料トライアルの有無 | あり |
初期費用 | 300,000円 |
月額費用・プラン | 148,000円 ※従量課金が別途発生する場合あり |
公式サイト | https://satori.marketing/ |
マーケティングオートメーションツールの選び方
営業効率化・生産性の向上・収益化などさまざまな目的をもって、MA・マーケティングオートメーションを導入したいと検討中の企業も増えています。
しかし、MAツールの選択肢が多すぎてその中からどのように選んだら良いのか迷ってしまい、なかなか導入に踏み切れないケースも多いです。
MAツールを導入するには、ある程度のコストも必要となってきます。社内経費を無駄にすることなく、費用対効果を十分に踏まえた上でニーズに見合うものを選択しましょう。
そこで、MAツールの上手な選び方について、下記の通り重要ポイントを掲載しておきます。
MAツールのタイプで選ぶ
MA・マーティングオートメーションツールには、おもにBtoB向け・BtoC向けの2つのタイプが存在します。
BtoB・BtoC
事業形態がBtoB・BtoCなのかによって、MAツールの選び方も大きく変わってきます。ビジネスシーンではよくBtoB・BtoCという言葉が使われますが、いずれもマーケティング用語です。
BtoBとは、英語で「Business to Business」という言葉を省略した言い方で、簡単に言えば「企業から企業に向けて商品やサービスを提供するビジネス全般」のことを指します。
一方、BtoCとは「Business to Consumer」の略称で、「企業から一般消費者を対象にして商品・サービスを提供する」ことを表します。
MAツールがBtoB向けなのか、BtoC向けなのかにより、それぞれの特徴と機能性にも違いが出てきます。BtoBに特化したMAツールの場合、取得するおもなリード情報は、企業の名称・担当者の氏名・企業のメールアドレスなどです。
一方、BtoCに特化したMAツールでは、企業ではなく個人を対象としているため、取得するリード情報は、個人の連絡先(メールアドレス・電話番号・SNSのアカウント情報など)が中心となります。
BtoBの場合、MAを導入するおもな目的は、各企業から商品やサービスに関するお問い合わせ件数を増やして、取引先企業の商談を成立させることです。
一方、BtoCの場合は、見込み客を増やして継続的に良好な関係を構築・維持することを目的とするケースが多いです。
セキュリティ体制
MAツールを導入する際には重要な個人情報を取り扱うこととなりますので、セキュリティ対策が万全でなければなりません。
単に「他社よりも価格が安いから」「高機能だから」という理由で安易に導入するのではなく、セキュリティ対策にもしっかりと着目しておくべきです。
MAツールの種類によっては、ISMSクラウドセキュリティ認証取得済みのものもあります。ISMSクラウドセキュリティ認証とは、「クラウドサービスの情報管理について、適切に行われている組織」であることの公的な証です。
MAツールも含め、さまざまなクラウドサービスを利用するのに情報の漏洩など、安全性が懸念されることもありますが、ISMSクラウドセキュリティ認証を取得済みであれば、その安全性が公的に証明されたこととなります。
ただし、MAツール自体のセキュリティ対策が万全だからいって、油断は禁物です。MAツールを利用する際には、IDとパスワードを入力してログインするため、定期的にパスワードを変更するなど、社内で厳重な管理体制を整えておくことも必須となります。
費用対効果
MAツールを導入するにあたり、やはりもっとも気になるのがコストです。必要最小限の機能が搭載された低価格のMAツールから、高機能なものまで価格幅が広いです。
MAツールの導入が初めての企業もあれば、すでに導入済みで高機能のツールに乗り換えたいと検討中の企業も多いことでしょう。
いずれにしても、導入後の費用対効果について十分に考慮した上で、慎重に選択する必要があります。
他のシステムとの連携力
MAツールのみ単独で使用することももちろん重要ではありますが、SFA・CRMなど、他のシステムとの連携力にも着目しておくと良いでしょう。
MAツールは、SFA (営業支援システム) やCRM(顧客管理システム) と連携させることにより、生産性の向上・営業効率化の高い効果が期待されます。
サポート体制の充実
MAツールを導入しても、誰もがすぐに使いこなせるというものではありません。最初のうちは操作に慣れず、簡単な作業をするのにも時間と手間がかかってしまうこともあるでしょう。
そのような時に必須となるのが、MAツールを提供する会社のサポート体制です。 MAツールを提供する企業の公式サイト上には、ユーザーから多く寄せられる質問について「よくある質問」(FAQ) のページが設置されています。
そのページを閲覧しておけば、ある程度は疑問点が解消されることもありますが、完璧ではありません。
さまざまな疑問を今すぐにでも解消したい時に、電話によるテクニカルサポートやチャットシステム、メールなどの連絡手段で迅速に対応できる体制が整っていれば安心です。
マーケティングオートメーション(MA)とは?基本知識からおすすめツール5件をご紹介 まとめ
営業活動とマーケティングの効率化とデジタル化に向けて、MAツールを導入する企業が日本国内でも増加してきました。
MAツールにはメールマーケティング・リード機能・キャンペーン管理・トラッキングなど多彩な機能が搭載されており、見込み顧客の獲得から育成まで一元管理できるのが大きな魅力です。
MAツールの導入について前向きな企業もあれば、未だに導入をためらう企業も少なくないようです。MAツールを導入する前に、自社の営業活動やマーケティングに関する不満や問題点について探ってみてはいかがでしょうか。
MAツールの種類も豊富で、国内外から多くのツールが提供されており、機能性にもさまざまな違いがあります。今回、この記事ではおすすめのMAツールを5社に厳選して紹介しましたが、この他にもまだまだ沢山あります。
自社の抱える課題を洗い出してから、MAツール導入の目的を明確にしておくことが肝心です。MAツールを導入してから最初のうちは、操作に慣れるまでに少し時間と手間がかかることもあるかもしれません。
MAツールの使用方法やマーケティングについてお困りの時にも、迅速・的確・丁寧なサポート体制が充実していれば安心感が得られることでしょう。
自社のニーズに見合うMAツールを複数で比較して慎重に選び、上手に使いこなしていけば、営業活動とマーケティングの効率化・売上アップを目指せることでしょう。
株式会社ファーストネットジャパンでは、 1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、良質かつユーザー第一のWEBサイトを制作 して参りました。
弊社はDX推進のためのコンサルティングも行っております。
社内業務の効率化を上げたいとお考えの企業様はぜひご相談ください。
また、コンサルだけでなく、ホームページ制作。リスティン グ広告・SNS広告・メールマーケティングを利用した集客のお手伝いも承っておりますので、 まずはお気軽にお問合せください。