インターネット広告とは?代表的な種類や運用の指標を徹底解説します!
「今まで紙媒体の広告しか利用したことなくてインターネット広告にも手を出したいけど、そもそもインターネット広告って何?」
「インターネット広告って具体的にどんな感じでお客様に宣伝するんだろう」
まだインターネット広告にあまり馴染みのないあなたには、きっと上記のような疑問が次々に出てくることでしょう。
今回は、インターネット広告とは何かという話から、代表的なインターネット広告の種類を7つご紹介していきます。
本記事を読めば、インターネット広告にはどんな種類があって、どのような原理で人々に宣伝しているのかわかるようになるでしょう。
実際にインターネット広告の運用をどこかに依頼するときに、インターネット広告の知識が少しでもあると安心ですよね。
ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
目次
インターネット広告とは?
インターネット広告は、Webサイトやメールなどに掲載される広告のことです。
デジタル広告やWeb広告とも呼ばれています。
インターネット広告は、テレビや新聞などの従来の広告とは異なり、ユーザーの年齢・性別・行動履歴・居住地域を限定して広告を届けられる「ターゲティング性」を持ち合わせています。
また、インターネット広告の特徴として、クリック数からどれくらいの人が広告に興味があるのかを測ることができるという点も挙げられます。
インターネット広告のメリット
インターネット広告は、現代のビジネス戦略において欠かせない要素となっています。その理由は、多くのメリットが存在するからです。
インターネット広告の主なメリットを以下7つ紹介します。
- ターゲット指向
- コスト効率
- 即時性
- 広範囲なリーチ
- 詳細な分析
- 多様性
- インタラクティブ性
インターネット広告はビジネスの成長をサポートする強力なツールであることがわかります。適切な戦略と組み合わせることで、その効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
では以下でメリットについて具体的に解説します。
ターゲット指向
インターネット広告は、特定のターゲット層に合わせてカスタマイズすることができます。これにより、広告の効果を最大化し、無駄な広告費を削減することが可能です。
コスト効率
伝統的な広告手法と比較して、インターネット広告は低コストで実施することができます。特に、PPC(ペイ・パー・クリック)広告などの広告形式では、クリックされた場合のみ費用が発生するため、予算を効果的に使用することができます。
即時性
インターネット広告は、リアルタイムでの変更や最適化が可能です。これにより、キャンペーンの効果を迅速に評価し、必要に応じて調整することができます。
広範囲なリーチ
インターネットの普及により、広告は世界中の人々に届けることができます。これにより、ブランドの認知度を向上させることができます。
詳細な分析
オンライン広告プラットフォームは、広告のパフォーマンスに関する詳細なデータを提供します。これにより、広告主はキャンペーンの効果を正確に把握し、最適化の方針を立てることができます。
多様性
インターネット広告は、ビデオ、画像、テキストなど、さまざまなフォーマットでの広告展開が可能です。これにより、ターゲット層の関心を引きつけることができます。
インタラクティブ性
オンライン広告は、ユーザーとの対話的なコミュニケーションを促進します。これにより、ユーザーの関与度を高め、ブランドへの関心を深めることができます。
インターネット広告のデメリット
インターネット広告は多くのメリットを持つ一方で、いくつかのデメリットも存在します。これらのデメリットを理解し、適切に対処することで、広告キャンペーンの効果を最大化することができます。
インターネット広告の主なデメリットを8つ紹介します。
- 広告の過剰露出
- 広告ブロックの普及
- 競合との競争
- 誤ったターゲティング
- 信頼性の問題
- 技術的な問題
- データプライバシーの懸念
- ROIの計測の難しさ
これらのデメリットを考慮すると、インターネット広告を効果的に活用するためには、戦略的なアプローチと継続的な最適化が必要です。適切な計画と実行により、これらのデメリットを最小限に抑えることができるでしょう。
では以下で具体的にデメリットについて解説します。
広告の過剰露出
オンライン上では、ユーザーが同じ広告を繰り返し見ることがあります。これにより、広告の効果が薄れるだけでなく、ユーザーのイライラを引き起こす可能性があります。
広告ブロックの普及
近年、広告ブロッカーの使用が増加しています。これにより、広告が表示されない場合があり、広告のリーチが制限される可能性があります。
競合との競争
オンライン広告は容易に開始できるため、多くの競合企業も同じ広告スペースを目指しています。これにより、クリック単価が上昇することがあります。
誤ったターゲティング
正確なターゲティングが難しい場合、広告は関心のないユーザーに表示される可能性があります。これは広告費の無駄となります。
信頼性の問題
インターネット上の広告は、不正確な情報や誤解を招く内容を含む場合があります。これにより、ブランドの信頼性が損なわれる恐れがあります。
技術的な問題
ウェブサイトの読み込み速度の遅延や、広告が正しく表示されないなどの技術的な問題が発生することがあります。
データプライバシーの懸念
オンライン広告はユーザーの行動データを収集することが一般的ですが、これによりデータプライバシーの問題が浮上しています。ユーザーのプライバシーを尊重しない広告活動は、ブランドの評価を低下させる可能性があります。
ROIの計測の難しさ
インターネット広告の効果を正確に計測することは難しく、特に複数の広告チャネルを使用している場合、どの広告が最も効果的であるかを判断するのは複雑です。
代表的なインターネット広告の種類7選
インターネット広告の台頭により、企業のマーケティング活動がより可視化され、戦略的に取り組めるようになりました。
そんなインターネット広告には様々な種類があります。
今回は、中でも特によく利用されているインターネット広告を7つ紹介します。
7種類のインターネット広告は以下の通りです。
2.アドネットワーク広告
3.DSP広告
4.SNS広告
5.リスティング広告
6.動画広告
7.ネイティブ広告(記事広告)
7つのインターネット広告を、それぞれ詳しく解説していきます。
1:純広告
インターネット広告1つ目は「純広告」です。
昔からあるインターネット広告の1つで、サイト内で決められた枠に、テキストや画像、動画で広告を表示する広告です。
純広告の目的は、できるだけたくさんの人に見てもらうことで、商品のことを知らない潜在層に対してアピールすることができます。
また、ユーザーの年齢や性別や出稿する時間帯を絞って広告を出すことも可能です。
2.認知度の低い層を含めて、多くのユーザーに広告を届けることができる点
2.枠の価格が高い場合が多く、それなりの予算が必要
もし、成約率が低いときは、配信するサイトとターゲットにズレがないかどうか確認する必要があります。
2:アドネットワーク広告
インターネット広告2つ目は「アドネットワーク広告」です。
アドネットワーク広告とは、複数サイトに広告を掲載する広告の手法のことをいいます。
様々な媒体で広告を出すには、それぞれのメディアとの契約が必要です。
さらに、各媒体に合わせた形式で入稿する必要があったり、料金形態もバラバラだったりするので、手間がかかります。
しかし、アドネットワーク広告は、1社のアドネットワーク業者に依頼してしまえば、後は様々な媒体に業者が掲載してくれるので、業務を効率化することができるのです。
2.そもそも、どこのメディアに配信されたかわからないことがある点
アドネットワーク業者によっては、対応してもらえないかもしれませんが、定期的に配信先の媒体をチェックしましょう。
ターゲットユーザーとのズレがある場合は、配信先リストから当サイトを除外してもらってください。
フリークエンシー(1人のユーザーにどれだけ広告を表示させたか)設定については、少なすぎず多すぎずといった適正な回数に設定することが大切です。
3:DSP広告
インターネット広告3つ目は「DSP広告」です。
DSPは、広告主の広告効果を最適化させるためのプラットフォームです。
下記の「DSPの仕組み図」をご覧ください。
2.SSPに「こんなユーザー(性別・年代・興味・行動履歴)が来たから、広告を表示したいです」と広告をリクエストする
3.SSPが、DSPにどのDSPが広告を配信するのかを決めるオークションを行うようリクエストを出す
4.各DSPの間で行われたオークションの結果をSSPに送信する
5.落札したDSPの情報がサイトに送られる
6.サイトが落札したDSPに対して、広告配信のリクエストを送る
7.DSPからサイトへ広告が配信される
2.DSPは、入札単価の調整や広告配信の調整を半自動で行ってくれるので、広告主の手間が省ける点
DSPを利用するときは、利用するDSPが「アルゴリズム型」か「手動調整型」なのかを把握しておきましょう。
「アルゴリズム型DSP」は、CV数、CPAなどのゴールを設定すると、DSPが勝手に広告掲載を最適化してくれます。
一方「手動調整型DSP」では、ターゲティングの設定や入札価格を手動で行うので、手間はかかりますが、柔軟な調整が行えます。
4:SNS広告
インターネット広告4つ目は「SNS広告」です。
SNSとは、特定のメンバーでネットワークを作り、仲間とコミュニケーションができるサービスです。
SNS広告は、そんなSNSの情報を広める仕組みを利用した広告手法です。
インパクトの強い広告内容で興味を集めて、情報の拡散を狙えるのがSNSの大きな特徴といえるでしょう。
2.純広告やアドネットワーク広告などに比べて、比較的安価で行うことができる点
SNS広告を利用する際は、出稿するのに最適なSNSを選ぶ必要があります。
自社のサービスと、出稿するSNSユーザーがマッチしているかどうかは大事なポイントです。
5:リスティング広告(検索連動型広告)
インターネット広告5つ目は「リスティング広告」です。
ユーザーが検索エンジンに入力するキーワードに関係のある広告を出せるのが、リスティング広告の特徴です。
検索結果の上の方に、「広告」というアイコンが付くので、すぐにわかるでしょう。
ユーザーも最初から広告だと認識しているので、一般的な検索結果に比べてクリックされにくいです。
また、SEOといった集客方法に比べてリスティング広告はより早く上位に表示できるので、即効性を求めるならばリスティング広告はおすすめできます。
2.入札金額と広告の品質次第では、すぐに上位に表示できるため、SEOと比較すると即効性がある点
2.あくまで検索エンジンで検索されたキーワードに対して広告を表示するので、そもそもキーワードが検索される回数が減ると、その分表示回数も減ってしまうという点
関連記事:
‣ 参考:リスティング広告とは?特徴や費用について解説します。
6:動画広告
インターネット広告6つ目は「動画広告」です。
動画広告とは、名前の通り動画形式で配信する広告のことです。
例えばYouTubeで表示される広告動画や、Webページを表示すると自動的に流れる動画(インリード広告)などが挙げられます。
動画広告は、サービスや商品の魅力をストーリー仕立てで伝えることができ、動画の内容次第では、大きなバズを生み出せる可能性があります。
2.動画なので、広告の運用費以前に、動画の製作費が発生してしまう点
7:ネイティブ広告(記事広告)
インターネット広告7つ目は「ネイティブ広告(記事広告)」です。
ネイティブ広告とは、SNSやニュースサイトなどに混じって表示される記事広告のことです。
バナー広告やリスティング広告のように、明らかに「広告!」という感じではないので、ユーザーからは受け入れられやすい傾向にあります。
ただし、広告ということに変わりはないので、どこかには「広告」であることは必ず明記されています。
2.入札金額と広告の品質次第では、すぐに上位に表示できるため、SEOと比較すると即効性がある点
2.インターネット広告の中でも、広告単価は高めの傾向にある点
ネイティブ広告は、ターゲット層とマッチした媒体を選択すること、そして誠実な印象を崩さないことが大切です。
誠実な印象を崩さない方法の1つとして、きちんと広告であることをわかりやすい形で表示することが挙げられます。
また、ランディングページにすぐに誘導はせず、コラム記事やセミナーの開催ページなどに誘導することによって、あまり広告色が強くないコンテンツへの導線を張ることもマーケティングでは重要です。
インターネット広告を運用するなら覚えておきたい6つの指標
インターネット広告を利用する際には、情報の分析・収集が必要不可欠です。
今回は、インターネット広告を運用する際に、覚えておきたい指標を6つ簡単に紹介します。
2.CTR(クリック率)
3.CV(コンバージョン)
4.CVR(コンバージョン率)
5.CPA(コンバージョン単価)
6.ROAS(広告費用対効果)
以上の6つの指標を順番に解説していきます。
インプレッション数
インプレッション数は、広告の表示回数を表す指標です。
リスティング広告は、設定するキーワードによって、インプレッション数が大きく変わってくるので、注意が必要です。
CTR(クリック率)
CTR(クリック率)は、広告の表示回数におけるクリック数の割合を表します。
CTRが少ない場合、広告の内容や出向先に問題はないかを確認することをおすすめします。
CV(コンバージョン)
CV(コンバージョン)は、インターネット広告において広告主があらかじめゴールとして設定していた行動を、ユーザーが行う回数のことです。
何をもってCVとするかは、企業のサービスによって違います。
例えば、ECサイトであれば「商品の購入」がCVとなるでしょう。
CVR(コンバージョン率)
CVR(コンバージョン率)とは、広告のクリック回数における成果達成件数(CV)の割合を示します。
CVRが伸び悩む場合、広告の内容と製品があっていなかったり、広告のクリック後にとばされるWebサイトのクオリティが低かったりする可能性があるので、思い当たる箇所を見直す必要があるでしょう。
CPA(コンバージョン単価)
CPA(コンバージョン単価)は、1件の成果(CV)を達成するためにかかった広告費用のことを指します。
CPAが低いほど、費用対効果が高い広告であるといえます。
ROAS(広告費用対効果)
ROAS(広告費用対効果)は、掲載している広告が、実際に効果を上げているのかどうかを可視化する指標です。
ROASの値があまり良くない場合は、原因を突き止めて対策を行います。
インターネット広告の代表的な7種類を紹介 まとめ
本記事では、インターネット広告に概要や代表的な7種類のインターネット広告を紹介してきました。
では、最後に7つのインターネット広告がどんなものだったか確認しておきましょう。
2.アドネットワーク広告:一括で複数のサイトに広告を出稿できる広告サービス
3.DSP広告:広告主が狙いたいユーザーに対して、効果的な広告を半自動で出稿してくれるサービス
4.SNS広告:SNS(TwitterやFacebookなど)を利用した広告
5.リスティング広告:検索エンジンでキーワードを検索した際に、一番上に出てくるキーワードに関連した広告
6.動画広告:動画形式で配信する広告
7.ネイティブ広告:SNSやニュースサイトなどに混じって、自然な形で掲載される広告
あなたがインターネット広告で自社をPRしたいのなら、上記の7つだけは覚えておきましょう。
また、インターネット広告を運用するには、情報の分析が必要不可欠なので、分析する際に必要な指標も覚えておきましょう。
本記事が、インターネット広告での出稿を考えているあなたのお役に立てれば幸いです。