画像生成AI「AI素材ドットコム」での画像作成事例や使い方を解説

「AI素材.com」での画像作成事例や使い方を解説

Webサイト運営者の多くが悩む問題の一つに「画像の選定」が挙げられます。昨今は無料でダウンロードできる画像・写真素材も増えてきましたが、無料素材だとコンテンツのイメージに合う画像が見つからなかったり、画像の内容やモデルがネット上でよく見かけるものだったりと、なかなかサイトのブランディングがうまくいきません。

今回詳しく紹介する「AI素材.com」(AI素材ドットコム)は、世界初となるAI画像生成の素材専門サイトです。商用画像の問題に直面しているサイト運営者は、是非ここで解説するAI素材.comを試してみてください。

公式URL:https://aisozai.com/

目次

高品質の画像を使用することによるWebサイトの影響とは

高品質の画像を使用することによるWebサイトの影響とは

Webサイトは端的に言うと画像とテキストで構成されています。画像はユーザーがコンテンツやテキストの内容を簡単にイメージできる重要な素材となり、Webサイトや記事の品質にも大きく左右する要素の1つと言えます。

高品質の画像を用いることでイメージしやすい・読みやすい記事コンテンツを作成することができ、Webサイトのブランディングや信頼度、読みやすさの向上が期待できます。スライドやバナー画像を効果的に配置することで、ユーザーを目的のページに誘導させることも可能です。逆に低品質の画像は誰もクリックしてくれませんし、ページから離脱する原因の1つにもなり得るでしょう。

高品質な画像を利用することでSEOにどれほど効果があるかは不明ですが、ユーザーの満足度や信頼度を上げる意味では、非常に価値のある行為とみなすことができるでしょう。

近年注目の無料素材サイト「AI素材.com」とは

近年注目の無料素材サイト「AI素材.com」とは

お絵描きアプリとして知られる「AIピカソ」を提供している運営会社AI Picassoが2022年に「AI素材.com」をリリースしました。AIで画像を生成する専門サイトとして世界初とのことで、まだまだ発展段階ではあるものの、ユーザーは無料で利用することができます。

AIピカソは若い女子の間で人気のAIイラストの生成アプリとなりますが、AI素材.comは現状イラストやアイコンはなく、写真画像のみの生成サイトとなります。そのため、サイト運営者や記事ライターがコンテンツの素材として活用するにも適しています。

テキストで生成できるAI画像の原理

AI画像の生成は昨今のトレンドでもあり、国内・海外ともにAIが作ったイラストや写真、NFTなどが度々話題となっています。AIが生成する画像を使うにあたり心配となるのが「肖像権は大丈夫なのだろうか?」というものです。AIが女性の顔を生成した場合、その画像を使ったために本人から訴えられるようなことはあるのでしょうか。

まず、誤解してはいけないのは「AIは実際の写真を編集・合成しているわけではない」ことです。AIが勝手にネット上に出回っている女性の画像を使っているわけではありません。

AI素材.comも同様ですが、AI画像生成サイト・アプリでは、最初にキーワードを打ち込むことになります。AIはそのキーワードの意味を理解・解釈しながら概念となる数値に変換。この時点ではまだノイズだらけですが、その後少しずつノイズを減らして、キーワードの単語の意味に近づけ修正していきます。最後はAIが生成した画像を人の目で見れるかたちに表示させて完了です。

Webサイト運営の障害となる肖像権の問題を解決できる

AIが写真・画像を生成する仕組みは上記の通りとなり、入力されたキーワードを基にAIが自動で解析して画像化するため、そこで生成される女性は架空の人物となります。肖像権の問題はほぼないと言えるでしょう。

ただし、生成がうまくいかないと表情が歪んだり、いささか現実離れした顔になることもありますし、「アジア人」、「日本人」といった固有ワードを入れると、現状は顔のバリエーションが少ないようで、どれも同じような人物が生成されてしまいます。

商用利用可能の素材サイトでも肖像権の問題が発生することがある

普段使っている商用利用が可能な素材サイトも、もしかすると肖像権の問題を完全にクリアしているとは言い切れないかもしれません。たとえ有料会員であっても「モデルが映っている画像は商用利用不可」、「モデルの写真利用は別途追加料金」という規約があるのも実は普通のことです。

Web上における肖像権の問題はのちにトラブルに発展しやすく、場合によっては訴訟問題となることもあります。素材サイトを使用していても、肖像権に関してはしっかりと規約やプライバシーポリシーを読み込んで判断するようにし、特に印刷を伴う使用に関してはセンシティブな問題となるので、不明点があればサイト運営側に問い合わせてみるようにしましょう。

「AI素材.com」の画像活用事例を解説。多様な使用用途が魅力

「AI素材.com」の画像活用事例を解説。多様な使用用途が魅力

「AI素材.com」は高品質のオリジナル画像を生成できるサイトとなりますが、下記では具体的な活用事例をみていきます。Webサイト運営をはじめたばかりの人は、以下の使用用途で活用してみてはいかがでしょうか。

運営サイトのトップページに使用。サイトコンセプトの画像を生成

トップページはWebサイトの「顔」となります。グローバルメニューの下部には一枚絵の画像やレクタングルのスライド写真を表示させるのが定番となりますが、こちらの画像はどの運営者も非常に神経を使います。ユーザーがページを開いて最初に目線がいく画像ですし、大きいサイズを使用するため低画質・低品質の画像はそのままサイトの品質低下にも直結します。

AI素材.comを利用してサイトコンセプトにマッチした画像を生成できれば、オリジナル性の高い自社サイトを構築することができ、訪問者の記憶にも残ってくれることでしょう。

日々の更新に役立つ。SEO記事に挿入する写真を生成

AI素材.comを実際に使用してみると理解できるのですが、検索窓にキーワードを入力するだけで数多くの画像が一覧として表示されます。もし気に入ったものやキーワードにマッチしたものがなければ、「生成」をクリックすることでさらに表示画像を増やすことができます。

ネット集客を目的としたサイト運営では日々SEO記事の更新が必要ですが、記事中に入れる写真探しにはいつも苦労しているはずです。「記事内容に合った写真が見つからない」と数十分探し続けることも普通にあります。AI素材.comを活用すれば、記事にマッチした画像を時間かけずに生成できるので、探す手間も大幅に省くことが期待できます。

デザイナーに依頼する必要なし?バナー作成にも役立つ

サイト規模が大きくなれば、外部サイトや別ページに誘導するためにバナーを貼る機会も訪れるでしょう。バナーは決められた画像サイズに訴求ポイントを詰め込まなければなりませんので、当然使用する素材が重要視されます。外部デザイナーに依頼しても、品質の高い画像を使用してくれるとは限りませんし、無料素材で対応されることもよくあります。

AI素材.comはオリジナル画像となるので、良い画像が見つかれば、加工せずにテキストだけ載せてそのまま使うこともできるでしょう。

記事中の使用におすすめ!AI素材.comの使い方

記事中の使用におすすめ!AI素材.comの使い方

ここでは「AI素材.com」の使い方を紹介します。現在はまだリリース直後となるので、今後はUIや利用手順も変わってくる可能性があることに留意してください。
また、サイトを利用する前は利用規約を必ず読んで、サービス内容を把握した上で使ってください。

公式URL:https://aisozai.com/

  1. 公式サイトにアクセス
  2. 検索窓にキーワードを打ち込む
    ※一般的な検索エンジンでキーワード検索する際は単語を入力しますが、AI素材.comでは文章で入力する方が表示される画像が多い傾向にあります
  3. 画像一覧に気に入ったものがない場合は右上の「生成」をクリック
  4. それでも欲しい画像がないときは打ち込むキーワードを変える
  5. 気に入った画像を見つけたらダウンロード
    ※現在は768×512と1536×1024の2つのサイズから選ぶことができます

フリーライセンスでも簡単なクレジット表記は必要

「AI素材.com」はフリーライセンスとなるので、常識の範囲内で商用利用が可能ですし、利用するに当たりサイト運営側に報告する必要もありません。2023年1月時点では無料でサービスを利用できます。

ただし、画像の傍に簡単なクレジット表記は必要となります。「Image by AI素材.com」のようにAI素材.comで作ったことが分かるテキストをキャプションか画像の端に透かしを入れて対応してください。

AI素材.comの注意点は「お洒落」や「可愛い」など抽象的な単語は難しい

AI素材.comの注意点は「お洒落」や「可愛い」など抽象的な単語は難しい

「AI素材.com」を有効活用するにあたっては、幾つかの注意点もあります。まず、「お洒落」、「可愛い」、「柔らかい」といった形容詞や抽象的な単語はキーワード入力してもAIが判断に迷い除外されることがよくあります。

一度試してみて、あまり効果がないようであれば、もう少し具体的な言葉に置き換えて再度生成し直してみてください。

固有名詞もまだ苦手。検索テキストは短くするのがコツ

例えば「富士山」と入力すれば数は少ないですがしっかりと富士山の画像一覧が表示されます。ただし、これだけであれば一般の素材サイトを利用するのと変わりません。一方で「富士山を眺める女性」という画像を作りたいために同文章を打ち込んでみると、女性だけの画像一覧となり、富士山が除外されてしまいます。

他にも「着物を着た女性」といったエスニックワードを入力しても、日本や韓国、中国の伝統衣装を彷彿とさせる画像を見つけるのは難しいです。

AI素材.comはまだ発展途上。自分なりの検索方法を見つけよう

「AI素材.com」はサービス提供開始から日が浅く、まだ幾つかの面で発展途上な点がうかがえます。そのため、キーワードによってはイメージ通りの画像が生成されないこともあります。しかし、AIの画像生成サイトはサイト運営者や記事制作者にとって今後も貴重なツールとなるはずですので、いまのうちに触れてみて使い勝手を十分に確かめておくといいでしょう。

AI素材.comは現状写真のみ。イラストやマーク・アイコンには未対応

AI素材.comは現状写真のみ。イラストやマーク・アイコンには未対応
「AI素材.com」で生成した美しい若い女性

「AI素材.com」は現時点では写真のみの生成となります。TwitterやLINEといったSNSのアイコン写真には使えますが、イラストやマークの生成はされないため、漫画やロゴ、アイコン制作はできません。また、拡張子はJPEGのみとなることにも注意が必要です。現状生成された画像の部分編集機能はなく、ベクター画像にも対応していないため、ダウンロードサイズの範囲内で使用用途を考えるといいでしょう。

今後は音楽や動画、3Dモデルの生成ができるように

ただし、「AI素材.com」を提供しているAI Picassoは、画像の部分編集機能の搭載も検討されているようです。また、近い将来音楽や動画、3Dモデルも生成できるようにするとのこと。AIの画像生成の幅が広がれば、それだけ多様なコンテンツを手軽に制作できるので、Webサイトの発展にも繋がるでしょう。

イラスト生成は同社運営の「AIピカソ」で可能

「AI素材.com」は上述したようにイラストの生成をすることができません。ただし、イラストに関しては同じくAI Picasso社が提供しているスマホアプリ「AIピカソ」で賄うことが可能です。AIピカソも検索窓にテキストを入力するだけでイラストが瞬時に生成されるアプリとなります。

AIピカソは2022年8月にリリースされて以降何度もバージョンアップしているため、現状AI素材.comよりも使い勝手はいい印象です。テキストだけではなく、3Dゲームやサイバーパンク、油絵といったスタイルを選ぶことができるほか、参考画像をアップロードしてより自分のイメージに近いイラスト生成を実現することができます。

AI素材.comでも今後このようなフィルター機能が搭載されることも期待できるので、AIピカソも必要に応じて使ってみてはいかがでしょうか。

公式HP:https://aipicasso.app/

シルエットや背景など写真・画像にできるものに強いのがAI素材.comの魅力

シルエットや背景など写真・画像にできるものに強いのがAI素材.comの魅力
AI素材.comにて生成した「山と海」の風景

「AI素材.com」を何度も活用していると、現状どのようなテキストにAIがうまく反応してくれるのかが分かってきます。また、現状作れるのは写真だけですが、例えば「シルエット」と入力すると、うまい具合にシルエット画像の一覧が表示されます。

もし海のシルエットが欲しい場合は、ダウンロードページの「画像のカスタマイズ」の枠内にある英文テキストを“silhouette of sea”などと編集して再生成することで、より近いイメージの画像を作ることができます。さらに下部の「バリエーション」や「似ている画像」にも関連画像が表示され、「バリエーションを生成」を何度かクリックすることで抽出できる画像の数が増えることもあります。

自然や町並みの風景画像に強い

「AI素材.com」は現実に存在する固有名詞よりも、「どこかにありそうな」自然や町並みの創造が非常に優秀です。単純に「山と川」、「川とボートと人」といったキーワードを並べるだけで数多くの画像を生成することができます。また、「スポーツ」や「ビジネス」、「男性」といった世界共通でイメージしやすいキーワードも生成が捗る様子です。

実際は画像のカスタマイズの英文を原文としてAIが画像生成するようなので、こちらの文章を随時編集するのが現状のAI素材.comを使いこなす大きなポイントとなります。

まとめ:次世代素材サイト「AI素材.com」を使いこなそう

まとめ:次世代素材サイト「AI素材.com」を使いこなそう

今回詳しく紹介した「AI素材.com」は、これまでの商用画像と異なり「完全なオリジナル画像」を作れることが最大の特徴であり魅力となります。一般の素材サイトはカメラマンが撮影した画像を用いるため、著作権や肖像権の問題が生じますが、AI素材.comは利用規約やプライバシーポリシーはあるものの、込み入ったリスクを最小限に抑えて自社サイトに有効活用できます。

AI素材.comは今後も各種機能が搭載される見込みなので、いまのうちに触れて使いこなせるようにしておくといいでしょう。

公式URL:https://aisozai.com/