WordPressとは?初心者にもわかりやすくワードプレスの基本を解説
今やブログやWebサイト作成でWordPress (ワードプレス) が主流となりましたが、このような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
- ワードプレスの使い方や操作方法がいまひとつよくわからない
- Webサイト構築の際にどんなテーマやプラグインを導入すれば良いのか
- WordPressを始めるのにSEO対策をどうすれば良いのか
など、さまざまな不安や疑問点が出てくることでしょう。
そこで、今回の記事ではWordPressの初心者向けにワードプレスの特徴と基本をわかりやすく解説します。
無料で利用可能なおすすめのテーマやプラグインなどの拡張機能、WordPressを導入する際の注意点など、重要事項や最新情報もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
- 1 WordPressとは?
- 2 インストールと初期設定
- 3 WordPress初心者にも幅広く利用される理由と根強い人気の秘密とは
- 4 WordPressでWebサイト作成を始める7つのメリット(長所)とおすすめポイント【タグの知識不要・無料利用OK】
- 5 WordPressを導入してホームページを作成する7つのデメリット(短所)
- 6 WordPressを導入する際の心得と注意点【テーマやプラン選び・プラグイン関連】
- 7 WordPress導入の際に必要なSEO対策の方法とは
- 8 WordPress人気テーマおすすめ3選【無料あり】
- 9 WordPressでよくある質問【導入・設定・機能】
- 10 WordPressとは?初心者にもわかりやすくワードプレスの基本を解説 まとめ
WordPressとは?
WordPress(ワードプレス)とは
WordPress (ワードプレス) は、PHPのプログラミング言語を駆使して作られたCMSです。オープンソースのソフトウェアとして、WordPressの公式サイトより無料で配布されています。
世界中でもっともポピュラーなCMS
WordPressが初めてリリースされたのは2003年5月、今では世界中でもっともポピュラーなCMSとして厚く支持されています。
WordPressのシェアは世界中で公開されているWebサイトの4割以上を占めており、日本国内でも多くの企業やお店のホームページや個人のブログなどでよく使われており、根強い人気があります。
一方、Web制作会社やシステム開発会社で独自にCMSを開発するケースも多いですが、バグが生じるケースもあるようです。
WordPressはブログや大規模なWebサイトまで作成可能で、公開後はSNSと繋げることもできます。不定期にバージョンアップが実施され、従来よりも機能が充実していて管理しやすいのが大きなメリットです。
プラグインとは
WordPress本体のみで利用するよりもプラグインを導入することによって、さまざまな機能が追加されます。プラグインとはWordPressの拡張機能で、既存の機能だけではカバーしきれない便利な機能が搭載されたツールです。
お問い合わせフォームやスパム防止、データのバックアップ機能など多彩な機能が充実しています。WordPressの公式サイトから無料で配布されているプラグインの数は55,000種類以上です。公式サイトから提供されているため、安全性と信頼性が高いです。
インストールと初期設定
シンプルな操作でインストールする方法
WordPressはPHPのプログラミング言語で構築されており、FTPソフトを使ってサーバーにアップロードするのは大変な作業です。最近は主要なレンタルサーバーでは簡単にインストールできる機能が搭載されています。
契約しようと考えているレンタルサーバーに簡単インストール機能がついているか事前に確認しましょう!
参考までに以下の記事で上位に掲載している会社は簡単インストールは搭載しています。
インストールの方法はレンタルサーバーの公式サイトにわかりやすく掲載されているので、手順に沿って作業を進めれば大丈夫です。
初期設定
WordPressをインストールしたら、初期設定の作業を行います。
- Webサイトのタイトルを決める
- パーマリンク設定
- 独自ドメインの設定
- 必要なテーマやプラグインを導入
- SSL設定 (通信暗号化)
- デフォルト設定された不要なプラグインを削除
WordPress初心者にも幅広く利用される理由と根強い人気の秘密とは
プログラミングの専門知識を持たずとも誰でも操作しやすい
WordPressを導入すれば、直感的な操作でブログ作成やホームページ制作が可能となります。ログイン後の管理画面も見やすくて、初心者でも操作しやすいです。Web制作における専門知識や難しいプログラミングも不要です。
Web制作における難しいプログラミングなどの専門知識がなくても、簡単な操作でブログやホームページを作成できるのが大きなメリットです。
コンテンツ制作・画像挿入・記事追加・更新作業が簡単
「WordPressはなんだか難しそう」といった先入観を持つ人もいますが、けっしてそんなことはありません。コンテンツ制作や記事の追加・修正、画像の挿入、更新作業も簡単にできます。
これまでブログに記事を書いて投稿した経験をお持ちの方なら、基本的な操作方法はほぼ同じなので特に心配いりません。
無料のブログとは違い広告なしで利用できる
これまで無料のブログを使っていて、広告が入るのにわずらわしさを感じた人も多いのではないでしょうか。
WordPressでブログやホームページを作成する際には、有料のレンタルサーバーを契約します。WordPressでブログ作成する場合、広告主との提携を行うことがなければ、広告が挿入されることもありません。
オウンドメディアサイトとしても活用できる
ワードプレスを導入して企業やお店のコーポレートサイトとして使用しながら、ブログ機能を活用して情報発信すれば、オウンドメディアサイトとしても活用できます。
中身の濃いコンテンツを発信すれば、企業や商品についてユーザーの関心を引き寄せ、集客力と売上向上の効果も期待できるでしょう。
WordPressでWebサイト作成を始める7つのメリット(長所)とおすすめポイント【タグの知識不要・無料利用OK】
無料で利用できる
WordPressは、誰でも無料で利用できるのが大きなメリットです。契約中のレンタルサーバーのプランによっては、1契約につき複数のWordPressを設置することも可能です。その場合は何個設置してももちろん無料、WordPressで作成したブログやホームページに独自ドメインを設定することもできます。
ブログ・LP・EC・コーポレートサイトなど多彩な目的で利用できる
WordPressのテーマやプラグインを上手に活用すれば、下記の通り多目的で利用可能です。
- ブログ
- LP (ランディングページ)
- ECサイト (ネット通販)
- コーポレートサイト
直感的でシンプルな操作でWebサイト制作と更新作業ができる
WordPressが初めての方にも、直感的でシンプルな操作でブログやWeb制作ができるのも大きな魅力です。パソコンのキーボードで入力作業が出来る人なら、コンテンツ制作や更新作業も簡単です。
プラグインをインストールして活用すれば機能拡張
WordPress本体のみでもブログやWebサイトを立ち上げることは可能ですが、必要に応じてプラグインをインストールしておくと機能が拡張され、使い勝手がさらに良くなります。
プラグインの種類は実に豊富で、下記のような機能が搭載されたプラグインを無料でインストール可能です。
- 文章のコピー防止 (コピーガード)
- Webページの目次作成
- メールフォーム
- スパムコメント防止対策
- SEO対策
カスタマイズの自由度が高い
カスタマイズの自由度が高いのもWordPressならでの魅力です。テーマやプラグインの組み合わせによって、オリジナリティに富んだWebサイトを制作可能です。
html・css・JaveScriptなどのタグやプログラミング言語の知識も不要
html・css (スタイルシート)・JavaScriptなどのタグやプログラミング関連の知識や技能を持たずとも、簡単にブログやホームページを作ることができます。
SEO対策にも強い
「ワードプレスはSEOに強い」と言われています。ブログとして情報を発信する際に中身の濃いコンテンツを制作して定期的に更新すれば、多くのユーザーに見てもらえるでしょう。
関連ページに内部リンクを設置したり、サイトマップ作成を行うことでGoogleからの評価もより高まるでしょう。
SEOに強いテーマやプラグインを上手に活用することで、専門知識を持たなくてもSEO対策を行うことが可能です。
WordPressを導入してホームページを作成する7つのデメリット(短所)
レンタルサーバーの契約は必須
WordPressでブログやホームページを作成するには、レンタルサーバーの契約が必要です。そのため、WordPressをインストールする際に初期費用がかかることを心得ておきましょう。
より高い完成度を求めるならプログラミングの知識が必要
タグやプログラミングの専門知識がなくても、WordPressによるWebデザイン制作は可能です。しかし、より高い完成度を追求するならやはりプログラミングの知識や技術を持っていた方が良いでしょう。
インストールしたテーマをカスタマイズしたいのなら、html・css・JavaScript・phpなどのプログラミングの専門知識は必要となります。
複雑な仕様の場合はサイト表示速度が低下するリスクがある(読み込みが遅くなる)
WordPressでホームページを作成する際に複雑な仕様の場合はサイトの読み込みに時間がかかり、表示速度が低下するリスクがあります。
Webサイトの表示速度が遅いとユーザーが離脱するリスクも高くなります。WordPressでホームページを制作する際には、サイトの表示が遅くなっていないか確認しましょう。
有料のテーマやプラグインを使うとコスト高になる
WordPress自体はいくつでも無料で導入可能ですが、一部のテーマ (テンプレート) やプラグインは有料で提供されているものもあります。
有料のテーマの方が高機能ですが、中には高額なものもありますので結局コストが高くなります。
Webサイト運用管理とバージョンアップを自己責任で行う必要がある
WordPressでホームページを作成したらそれで終わりではありません。作成した後は自分で運用と管理を行う必要があります。
WordPress本体のシステムやテーマ、プラグインは技術開発が急速に進んでいるため、定期的にバージョンアップされています。
管理画面に更新を促す文章が表示された場合は、アップデートの作業を行う必要があります。
万全なセキュリティ対策が必須
ワードプレスは世界中でもっともポピュラーなCMSですが、それゆえにハッカーによる攻撃の的となりやすい傾向にあります。そのため、常にセキュリティ対策を万全に整えておく必要があります。一方的な不正アクセスを未然に防ぐための対策も必須です。
不明点や不具合が生じてもチャットや電話によるサポートが受けられない
ワードプレスを使うのに途中で不明点や疑問点が生じた場合、または動作に不具合が発生した場合、電話やチャットによるサポートが受けられません。
操作方法がわからない場合は、インターネットで検索すれば使い方の手順が掲載されています。不明点や疑問点を解決したい時やバグによる不具合が生じた場合は、WordPressの公式サイトの サポート専用のページを利用すると良いでしょう。
WordPressを導入する際の心得と注意点【テーマやプラン選び・プラグイン関連】
初心者は公式テーマや公式プラグインを利用する
WordPress向けのテーマ (テンプレート) やプラグインの種類が多く、どれを選ぶべきか悩むこともあるでしょう。WordPressの初心者は、公式テーマや公式プラグインを選ぶのが基本です。
興味本位で非公式のテーマやプラグインを導入するのはあまりおすすめできません。セキュリティ面での脆弱性が懸念される場合や、悪意のあるプラグインが潜んでいる可能性もありますので、使わないように注意しましょう。
練習用のWebサイトを作成する
WordPressの操作に慣れるまでに時間がかかる場合もあります。いきなり本番サイトを制作して公開するのではなく、練習用にテストサイトを作成して、使い心地を試しておくと良いでしょう。
かんたんインストール機能が搭載されたレンタルサーバーのプランを選ぶ
WordPressでブログやWebサイトを制作する場合は、かんたんインストール機能が搭載されたレンタルサーバーのプランを選択するのが最善策です。
契約前にレンタルサーバーが提供するプランの内容を確認しましょう。本番サイト用とテストサイト用に作成することを考えた上で、最適なプランを選びましょう。
むやみにプラグインを詰め込まない
WordPressにプラグインを必要以上に導入すると、不具合が生じるリスクが高くなります。
- サーバーに対して負荷がかかり処理速度が低下
- Webサイトの表示速度が遅くなりユーザーが離脱するリスクがある
- 複数のプラグインを導入すると運用管理の負担が重くなる
そのため、むやみにプラグインを詰め込むのは控えるべきです。
最新のPHPバージョンの確認と更新
WordPress本体とテーマやプラグインは、主にPHPのプログラミング言語で構成されています。最新版にバージョンアップすることにより、安全性の高い快適な環境で使えるようになります。
最新のPHPバージョンを確認して、必要に応じて更新作業を行いましょう。更新した後はWebサイトの表示に問題がないか、正常に機能するか必ず確認しましょう。
WordPress導入の際に必要なSEO対策の方法とは
SEO対策に強いテーマを導入する
SEOに強いテーマを導入することにより、SEO対策の強化にも繋がります。SEO対策に強いWordPressのテーマの代表格と言えば、Cocoon (コクーン)・SANGO (サンゴ) など、この他にも多数あります。
無料の「All in One SEO」のプラグインを活用【記事タイトルやディスクリプションの設定】
WordPressでブログやWebサイト運営を行う際に、今や無料の「All in One SEO」を活用するのは常識と断言して良いでしょう。
従来の「All in One SEO Pack」からさらに進化して、2020年より大幅にアップデートされた「All in One SEO」としてリニューアルされました。
タイトル・ディスクリプションの設定やGoogle Analyticsとの連携など、機能が充実しています。
中身の濃い充実したコンテンツ制作
中身の濃いコンテンツを制作すれば多くのユーザーが記事を読み、アクセス率が高まり、集客力の向上にも繋がります。
ユーザー目線でわかりやすいパーマリンクを設定する
パーマリンクの設定でSEO対策をより強化する効果も期待できます。日本語で入力するとURLが長く複雑になってしまい、SEOの評価も下がる傾向にありますので要注意です。
URLの構造を極力シンプルにして、アルファベットで意味のあるパーマリンクを設定するのが理想的です。
【例】WordPressでSEO対策をテーマにした記事を公開する場合
http://xxx.com/seo-taisaku
レスポンシブ対応
パソコン・スマホ・タブレットなど、どの通信端末でも快適な環境で閲覧できるレスポンシブWebデザインが今や主流となりました。Googleをはじめとする検索エンジンからの評価も高まり、SEO対策としても有効です。
WordPressにはレスポンシブ対応のテーマが多く、Web制作の知識を持たずともテーマをインストールするだけで、どのデバイスで閲覧しても快適な環境で閲覧可能です。
WordPress人気テーマおすすめ3選【無料あり】
Cocoon(コクーン)無料】
無料で高機能なテンプレートをお探しの方にイチオシのテーマと言えばCocoon(コクーン)です。SEO対策に強くてモバイルフレンドリーにも最適化され、WordPress初心者におすすめです。
一見シンプルですが、100%GPLテーマで個人・法人を問わず商用利用も可能、直感的な操作で使えるのが魅力です。
Cocoon(コクーン)の公式サイト : https://wp-cocoon.com/
Lightning(ライトニング)【無料】
ブログからコーポレートサイトまで多彩な用途で利用できるのがLightning(ライトニング)のメリットです。
SNSとの連携機能やアクセス解析など、必要な機能がプラグインとして用意されているので、WordPress初心者にもおすすめです。
無料のオンライン勉強会やトレーニングなど、Webサイト制作のサポート体制も充実しています。無料版を使ってみて物足りない場合は、有料版にグレードアップすると良いでしょう。
Lightning(ライトニング)の公式サイト : https://lightning.vektor-inc.co.jp/
Sango(サンゴ)
洗練されたデザインと使いやすさを重視する方には、SANGO(サンゴ)がおすすめです。ブロックテンプレートの種類が豊富で、かわいらしいアニメーション素材も配布されています。
Googleの検索エンジンにコンテンツの内容を知らせる機能として、構造化データの設定まで実施されているのもSANGOならではの魅力です。
既成の枠にとらわれることなく自由にカスタマイズしたい、魅力的なデザインでユーザーにアピールしたいニーズを満たしてくれるでしょう。
SANGO(サンゴ)の公式サイト : https://saruwakakun.design/
WordPressでよくある質問【導入・設定・機能】
始めるのに最低限必要なものは?
WordPressでブログやホームページ制作を始めるのに最低限必要なものは下記の通りです。
- レンタルサーバーの契約 (簡単インストール機能付きのプランを選択)
- WordPressのテーマとプラグインの導入
- 独自ドメインの取得
Webサイトやブログ作成で便利なプラグインの機能は?
WordPressでWebサイトやブログを作成する際に、無料のプラグインを上手に活用すると良いでしょう。
- Contact Form 7 (お問い合わせフォーム)
- XML Sitemaps (サイトマップ簡単作成機能)
- Table of Contents Plus (記事内に目次を作成)
- Classic Editor (投稿画面がブロックエディタから旧式に変更)
セキュリティ対策におすすめのプラグインは?
WordPressでWebサイトを公開したら、万全なセキュリティ対策が必須となります。WordPressの運用管理でセキュリティ対策に最適な無料のプラグインは下記の通りです。
- Akismet (スパム防止対策・個人利用のみ無料・商用利用の場合は有料)
- SiteGuard WP Plugin (ログイン画面のセキュリティ対策)
PHPバージョンの更新が必要な理由とは?
WordPressの管理画面で「PHPの更新が必要」と表示されることがあります。更新が必要な理由は主に下記の通りです。
- セキュリティ向上 (ハッキングや不正アクセス防止)
- パフォーマンスが向上して快適な環境で閲覧できる
- 最新のPHPバージョンに対応したテーマやプラグインを利用できる
データのバックアップを取るのに初心者でも使いやすい便利なプラグインは?
WordPressでブログやホームページを安全に運営するには、急な不具合が生じた際にも重要なデータが消失しないように、細心の注意を払う必要があります。
BackWPupはWordPressの初心者にも使いやすい無料のプラグインで、定期的にデータのバックアップを取ることも可能です。
WordPressとは?初心者にもわかりやすくワードプレスの基本を解説 まとめ
この記事では、WordPressの基本的な仕組み・メリット・デメリット・注意点について解説しました。冒頭でもお伝えした通り、今やWordPressは数多いCMSの種類の中でも最も高いシェアを占めており、世界中で多くの人々に愛用されています。
WordPressでブログやホームページを作成すれば設定・カスタマイズ・変更・更新・運用・管理もシンプルな操作で簡単に使えるのが魅力です。コンテンツ追加やWebページに画像を挿入する作業も簡単です。
WordPressを導入する前の準備として、簡単にインストールする方法やSEO対策・セキュリティ対策など、ある程度の専門知識を身につけておけば特に心配はいりません。
必要に応じてプラグインを上手に活用して、WordPressでブログ作成やホームページ制作にチャレンジしてはいかがでしょうか。