「京田クリエーション」心を動かすアイデアで世の中を笑顔にするデザイン会社
みなさんは、子供のときに絵本を読んでもらった記憶はありますか?
幼児期というかけがえのない貴重な時期に、たくさんの絵本に触れ合う事で、子どもの感性は豊かになります。文字は読めなくても、幼児期は脳の発達が著しい時期なので、絵本を通しての教育は子どもにとって非常に大切なんです。
見たことのない風景や色彩に触れることで、子ども達の脳は刺激されて感性が育まれ、それは大人になったときの人間関係や性格にも影響を与えるほど。
世の中には色々な絵本がありますが、近年、シンプルなイラストで描かれた、ちょっとおとぼけだけれど、楽しいことが大好きな“くろくまくん”を描く「くろくま」シリーズ(くもん出版)や、絵本を上下に振ると、束の部分から不思議な音が出る参加型絵本「フリフリえほん」シリーズ(ミキハウス)など、読んだ人がパーッと気持ちが明るくなれるような絵本が人気です。
特に、「くろくま」シリーズは、2008年から現在までにシリーズで34冊が発刊されているなど幅広い年代に人気の絵本です。
この絵本を手がけたのが、数々の人気キャラクターを世に送り出しているたかいよしかずさんというお方。
そして、今日は、そんなたかいさんと、たかいさんが代表取締役社長を務める京田クリエーションをご紹介したいと思います。
京田クリエーションは何をしているところ?
京田クリエーション概要
京田クリエーションは、1973年に大阪天王寺で設立されました。前進のアトリエキョーダから数えると約60年の歴史を持つデザインプロダクションです。デザイナー、イラストレーター、ディレクター、ライター、絵本作家など多くのクリエーターさんが所属しており、キャラクター・書籍・イラスト・プロダクト・パッケージ・カタログ・パンフレット・商品企画などを主に取り扱っています。大阪の堀江では、ギャラリーの運営も行っております。
2002年には、大阪市西区に移転。2003年には東京オフィスをオープンするなど。会社の規模も大きく、創作領域の広さに強みを持っているクリエーター集団なのです。
URL:https://kyoda.co.jp/kyodacreation/
京田クリエーションの強み
★多彩なクリエーター陣★
京田クリエーションの強みはなんと言っても、その個性豊かなクリエーター陣!
約40名が所属していますが、そのうち32名は何らかのクリエーターで多彩なスキルを持ち合わせています。
キャラクター、イラスト、パンフレット、製品アイデアなど、あらゆるデザインを創造できる集団!それが京田クリエーションなのですね。
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★商業デザインと作家性★
世の中のデザインプロダクションや制作会社で陥りやすいことに、『商業デザインとアートの境目を見誤る』があります。
ビジネスにおけるデザインには、
「チラシ」「名刺」「ロゴ」「ウェブサイト」「写真」「製品」「パッケージ」「建築」などがあり多岐に渡りますが、クリエーターのイメージするデザインと、企業やクライアントがイメージするデザインに大きなギャップがあったりすることもよくあります。
商業デザインの範疇とアートの境目が曖昧になり上手くいかない事例は、デザインプロダクションや制作会社には往々にしてあるもの。
しかし、京田クリーエーションでは、デザイナーグループとイラストレーターグループの2本柱で事業を展開しており、商業デザインとクリエイティブのバランス感覚に非常に優れている印象を持ちます。制作と創作の間を行ったり来たりしながら、『明るさ』や『楽しさ』を見ている人に与えてくれます。
★『緻密な表現力』★
ポップでキュートなキャラクターやコンテンツであったり、ファニーで可愛らしい絵本制作に優れてる一方、京田クリエーションでは、カタログ、パンフレット等の制作やパッケージや製品デザインも得意とされています。
創作と制作のバランス感覚に優れ、各クリエーター陣の特性を活かした創作領域の広さと緻密な表現力を強みとしたクリエイティブ制作をおこなっています。
アートに偏っていたり、楽しいだけ、ユニークだけのデザインで終わらない、ビジネスとしてクリエイティブ制作に向き合ってるプロ集団だという事を気付かせてくれます。
京田クリエーションの成功事例として、公文教育との取り組みがあります。新しいシンボルキャラクターを採用後に、新事業の販促ツール制作、教材、広告プランニングと大量の仕事を受注することになるなど、様々な展開を見越した運営もおこなっています。松下電工株式会社(現:パナソニック株式会社)時代からの付き合いで、パナソニックの1000ページあまりのカタログ制作も受注するなど,クライアントからも信頼の厚い企業であることが伝わってきます。
★『面白い』や『楽しい』をカタチに!★
京田クリエーションでは、NHK「おかあさんといっしょ」に使われた歌の歌詞やキャラクターの制作、西宮市の「みやたん」や、東京豊島区の「そめふくちゃん」という行政とのお仕事、さらに講談社や、学研など大手出版社へのキャラクター制作を手がけるなど、キャラクターを生み出す力にも非常に強みをもっていらっしゃいます。
どのキャラクターも個性豊かで愛嬌に溢れています。
これには、前述した通り在籍している個性豊かなクリエーター陣の影響が大きいのではないでしょうか。企業の中にさまざまな世界観を持った人がいて年齢層も幅広いことが、クリエイティブの幅を広げているのでしょう。
そして、この想像力の高さと創造性の高さには、現在の取締役社長の髙井 喜和さんも大きく影響しているようです。
ハッピークリエーターたかいよしかずさん
京田クリエーションには、様々なデザイナー、イラストレーターなどのクリエーターが所属しており、個人での活動をおこなっている方も多くいらっしゃいます。個人での活動が社内へフィードバックされ、性別も年代もバラバラな人たちで構成されているところが京田クリエーションの強みの一つでもあります。そんな所属クリエーター陣の中で、社内外、国内外において活発に活動されている方がいます。代表取締役の髙井 喜和さんです。
京田クリエーション社長の髙井 喜和さん
髙井さんは、
1983年に大阪芸術大学デザイン学科を卒業し、1984年に京田クリエーションに入社。最初の3年は、出向社員としてコクヨ株式会社に行き、朝は京田クリエーションに出社、午後から企画業務をコクヨで、夜は京田クリエーションに再度戻りイラストを描くという生活を送っていたそうです。京田クリエーションに入社する前にお土産を取り扱う会社で営業経験もあったことから、早い段階で売れるクリエイティブと、好きなクリエイティブは違うという認識を持っていました。
京田クリエーションに就職してから15年以上も神戸で個展をおこなうなど、社内外での創作活動を行い、クリエイター仲間を作ることで切磋琢磨してきたと言います。2013年には、同社の代表取締役社長に就任して現在に至ります。
クリエーターとしてのたかいよしかずさん
代表取締役社長 髙井 喜和さんは、ハッピークリエーターたかいよしかずさんでもあります。
たかいさんは、イラストレーター・デザイナー・キャラクターデザイナー・プランナー・マンガ家・絵本作家・作詞家などマルチなクリエーターとしても活動を続け、社長に就任後もその歩みは止めていません。
🄫meiji/y.takai 🄫YOSIKAZU・TAKAI 🄫たかいよしかず 怪談レストラン編集委員会・責任編集 松谷みよ子
主な作品には
● 明治「マーブルわんちゃん」キャラクター
● 西宮市キャラクター「みやたん」
● 童心社刊児童文学「怪談レストラン」のキャラクター・デザイン
● くもん出版絵本「くろくまシリーズ」
● すき家HPキャラクター「すっきーワールド」
などがあり、
受賞歴も
●1985年二科デザイン部特選受賞
●1986年印刷美術協会イラストコンペ特選受賞
●1988年講談社「童画グランプリ」優秀賞受賞
●1990年二科会デザイン部「21世紀の地球環境を考える」外務大臣賞受賞
●「2001・2003・2006・2011年イタリア ボローニャ国際絵本原画展」入選
と数多くあります。
たかいよしかずさんという人物
京田クリエーションを語る上で欠かせないたかいよしかずさんという人物をもっと掘り下げてみましょう。
1961年に大阪府生まれのたかいさん、小学生ですでに漫画家を志していたそうです。子どもの頃から可愛いものを描くことが好きで、大学も迷わず大阪芸術大学へと進みます。4回生の時の教育実習をきっかけとして、絵本作家を目指し、10数年前からは、見た人が喜んで幸せになってくれることが自分のミッションと考えて、自身を『ハッピークリエーター』と名乗るようになります。子供の時からクリエイティブの原動力が、見た人が喜んでくれる事と感じていたたかいさんにとってピッタリの名称ですね。
たかいさんは昭和30年代生まれ、アニメや漫画を良く見て育った事もあり、当時のアニメや漫画のテーマでもあった『努力・友情・根性・愛』に大きく影響を受けたそうです。そんなたかい少年が創作物で人を感動させたいと思うのも至極当然ですね。『人に優しくあれ』を自分の創作物で伝えたいとおっしゃるたかいさんには、クリエーターの前に人としての志の高さや温かみを感じずにはいられません。
現在のたかいよしかずさん
海外でも評価されている精力的な活動
長年にわたり絵本作家、イラストレーターとして数多くの絵本や作品を発表してきたたかいさん、「見た人を元気づけられる作品づくり」をモットーに、「絵本を通して子供たちに、優しい気持ちを伝えたい」と、現在も精力的に活動しています。
その活動は、海外においても高い評価を受けています。
イタリアのボローニャで春に開催され、50年以上の歴史を誇る児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」例年、世界中の1,000 を超える出版社が出展し、たくさんの来場者でにぎわいを見せます。2020年は残念ながら新型コロナウィルスの世界的な影響のために開催は断念されました。
このブックフェアに伴って行われる児童書のイラストレーションのコンクールが『ボローニャ国際絵本原画展』です。実験的な試みであっても積極的に受け入れてくれる、多様性に富んだコンクールですが、たかいさんは2001年、2003年、2006年、2011年と、計4回の入賞歴を持ちます。
『絵本を通して、やさしい気持ちを伝えていきたい』、『子どもにいろんな世界を見せてあげたい』というたかいさんの想いが、言葉の壁を越えて伝わっていることに他なりません。
キャラクターを通じて地域の魅力を発信!
たかいさんといえば絵本作家としても有名ですが、キャラクターを生み出すことにも長けており数々のあいすべきキャラクターを創作しています。
1998年に大阪千日前商店街マスコットキャラクター「みにゃみん」を制作したことにはじまり、NHKおかあさんといっしょ歌のキャラクター「まねきネコネコ」「ビックリ・タマゲタ」、Baby Kumonキャラクター「くろくま」、すき家(ゼンショー)HPキャラクター「すっきーワールド」などなど書き出すと枚挙に暇がありません。
その中でも、地方行政に関連したキャラクター制作も得意としています。
豊島区の新キャラクター「そめふくちゃん」や、兵庫県西宮市のキャラクター「みやたん」もたかいさんが生み出したキャラクターです。
特に西宮市キャラクターである「みやたん」の制作には、西宮市在住のたかいさんの郷土への並々ならぬ愛着が見て取れます。着ぐるみも作られ、市の各種行事やイベントに幅広く活用されており、子供たちの想像力や表現力を高めると共に、西宮の多彩な魅力を市内外に発信して都市ブランド力の向上にも大きく貢献しています。
たかいさんは、西宮市民の方たちからは、「みやたんの作者で、『みやたん』のおとーちゃん」と呼ばれて親しまれているそうです。
京田クリエーション クリエイティブ紹介
こちらでは独断で選んだ京田クリエーション、及び京田クリエーション所属クリエーター陣の作品やキャラクターをご紹介いたします。
『しましまぐるぐる』
作品名:『しましまぐるぐる いっしょにあそぼ』
出版社 : 学研
絵:かしわらあきお
京田クリエーション取締役クリエイティブディレクター兼イラストレーターの柏原晃夫さんが作画を担当した「しましまぐるぐる」(株式会社学研プラス)は、現在シリーズ累計215万部を越え、発売から10年経過しても「楽天ブックス 絵本(日本)部門 累計売上第1位」(2018年4/5~4/6)に輝くロングセラー絵本。
お母さん向けの口コミサイトでも話題沸騰になり、本当に赤ちゃんが泣きやんだり、ジーっと視線を絵本に向けている動画がSNSにアップされています。ストーリーは特にないですが、ページをめくるとビビットな色彩の絵が展開され、色合いがカラフルでイラストも可愛らしくて子どもも大人も楽しめる内容です。特に、視力が未発達なはずの低月齢の赤ちゃんがページをめくるたびに視線が釘付けになる様は驚きです。ボードブック仕様なので、0歳から長く楽しめる絵本になっています。よだれを垂らしても、バンバンたたいても分厚い仕様なので大丈夫なのも親御さんには嬉しいですね。
あかちゃんが絵本に釘づけな様子はこちらから
2018年9月からはアメリカ、カナダでも販売されており、教育玩具などの中から、親が子どもに与えるべき良質な商品に与えられる賞として名高い「ナショナル・ペアレンティング・プロダクト・アワーズ(通称NAPPA)」を受賞しています。日本だけではなく、海外の赤ちゃんも泣き止む効果が実証されているのです。まさに全米(の赤ちゃん)が泣き止んだ絵本なんです。
『素人ですが、デザインしてみました。-プロのきほんが学べる14のストーリー-』
出版社 : パイインターナショナル
著者:京田クリエーション
イラスト:原あいみ
デザイナーじゃない人に向けたデザインの本。全て漫画で描かれており、女子大生の主人公がデザイナーとして奮闘し成長していくストーリー。京田クリエーション在籍イラストレーター原あいみさんの描くキュートでチャーミングなキャラクターが、デザインの持つ意味や、デザイナーが果たすべき役割を学んでいく姿に、読者も一緒に「デザインとは何か?」を理解できるのではないでしょうか。まったくデザインに関わってないけれど、デザインに興味や関心がある、仕事でデザインに関わることになったデザイン初心者に贈る入門書としてもピッタリです。ちなみに、こちらは東京メンバー全員で作成した書籍です。東京メンバーも存在感を発揮しているんですね。
漫画とイラストを担当した原あいみさんは、難しいことを絵で分かりやすく伝えるのが得意なだけあって、適材適所な役目を果たしています。Ameba公式トップブロガーとしても育児や出産に関する日記を不定期で執筆しているので、こちらの書籍で気になった方にはブログもオススメいたします。
イラストレーター原あいみの「育児絵日記」
のちの日々
https://ameblo.jp/aimihara/
『ともだちのつくりかた』
作品名:『ともだちのつくりかた』
出版社 : 大日本図書
作:たかいよしかず
「よい友達がいれば、真っすぐ生きていける」
「友達は一生の宝物です」
今まで100冊近い絵本制作に関わってきた高井さんの、伝えたい思いが込められた絵本です。
クリエーターとして、絵本作家として自分には何ができるかを突き詰めて生まれたこちらの絵本は、「よい友達がいれば、真っすぐ生きていける」「友達は一生の宝物」であることを、たかいさんのファニーでやさしい絵柄で描かれています。制作の動機はシリアスですが、たかいさがんが描くユーモラスで優しい世界に溢れている絵本になっています。
『いろいろな子がいるから、世界がひろがって楽しいね』と、友達がいることの大切さと、多様性の素晴らしさを伝えてくれる一冊です。
『キャンパスノート〈さんかくタイル柄〉』
製品名:キャンパスノート〈さんかくタイル柄〉限定デザインシリーズ
企業:コクヨ株式会社
デザイン : 笹木美奈子 松野亜紀子 林佳里
コクヨの人気アイテムキャンパスノート(ドット入り罫線)を京田クリエーションでデザインした商品がこちらです。
特にこの「さんかくタイル」は、全国の女子中高生に人気があるデザインで、幾何学模様を水彩タッチで表現されています。東大に入学した学生のうち85%以上が、罫線上に「ドット」が等間隔に入っている「ドット入り罫線ノート」を使用していることも話題となりました。
この「さんかくスタイル」意外にも、ハッピーマーガレット柄や水玉コラージュなど豊富な柄のバリーエションも、京田クリエーションでデザインしており、全国の学生さんには楽しく勉強できる、映える文房具の提供もしています。
まとめ
京田クリエーションでは、在籍している社員のほとんどが「デザイナー」か「イラストレーター」です。前述しましたが、この2つの職種、属性は、「商業デザイン」と「アート・作家性」という相反するものではありますが、京田クリエーションにおいては、コミュニケーションをデザインするという意味で両方とも「デザイナー」という認識の下、所属している方たちがコミニケーションを楽しんでいるのが作品やデザインから伝わってきます。
大阪と東京に拠点を持ち、ギャラリー運営もおこなうなど、可愛いキャラクターやデザインを生み出してはいますが、デザインやコンテンツに関しては妥協をしないガチンコな姿勢が見受けられました。デザインにおける作業領域も広く、自社でコンテンツを作れるという最高の強みを生かした今後の展開がとても気になる企業さまです。
株式会社ファーストネットジャパンでは、1998年の創業から培ってきた知見・経験を基に、良質かつユーザー第一のWEBサイトを制作して参りました。
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