プログラミングスクールはやめとけ？無料でも無駄か、意味が無いのか現実を解説

最終更新日：2023年6月9日

プログラミングスクールはやめとけ？

プログラミングスクールの現実は闇であり「無料でも通うことはやめとけ」と言われることがあります。確かにプログラミングスクールを介しての就職や転職には闇を感じる部分があります。

今回はプログラミングスクールへ通うか悩む人へ向けて、プログラミングスクールはやめとけと言われる理由を現実を踏まえて解説します。

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プログラミングスクールは「やめとけ」「後悔する」と言われる理由5選

プログラミングスクールは「やめとけ」「後悔する」と言われる理由5選

プログラミングスクールは「やめとけ」や「後悔する」と言われるケースが増えています。これにはいくつもの理由がありますが、今回はこれらの理由の中でも5つを選んで内容をまとめています。

プログラマーの需要に変化がある

近年は急速にIT化が進んでいるため、IT人材が不足していると考えられています。ただ、プログラマーの需要については変化が見受けられる状況です。これが、プログラミングスクールはやめとけと言われる理由になっています。

例えば、現在は「ローコード開発」「ノーコード開発」が普及してきました。これらはプログラミングスキルが少なくとも、ユーザーインターフェースでシステムを開発できるツールです。このようなツールを使うにあたって詳しいプログラミングのスキルは必要なく、プログラマーの需要が変化しています。

プログラミングスクールに通っても、プログラマーとして活躍できなければ後悔するだけです。現時点で極端に減少しているわけではないものの、需要の変化によってやめとけと言われます。

習得できるスキルに偏りがある

プログラミングスクールは短期間で多くのスキルを習得する傾向にあります。時間の都合からどうしても本当に必要な部分に絞った偏ったカリキュラムになってしまうのです。

プログラミングスクールの多くは「実践的に活躍できるスキルを習得できる」とアピールしています。確かに実践的なスキルは習得できますが、これはプログラミングスクールで学んだ範囲内だけです。応用が効きやすいスキルではなく、特定の条件下でのみ活かせるスキルと考えるといいでしょう。

プログラマーとして長く活躍したいならば、幅広く実践的なスキルを習得しなければなりません。しかし、プログラミングスクールで時間をかけてこのような経験を積むことは不可能です。

もちろん、プログラミングスクールに通いながら、自分で経験を積めるように努力することは可能です。例えば、クラウドソーシングサービスで案件を獲得してプログラミングスクールの経験を活かしてみます。ただ、このような経験を積むならば独学でも差し支えなくなってくるため、プログラミングスクールに通う意義が薄くなりかねません。

授業料が高い

多くのプログラミングスクールは授業料が高く設定されています。無料のプログラミングスクールもありますが、大半は数十万円の授業料です。

この授業料を高いと感じるかは人によって異なります。独学でプログラミングを習得できない人は、ある程度のお金を支払ってでも習得したいと考えるでしょう。この部分は個人の価値観であるため一概にやめとけとは言えません。

ただ、注意してもらいたいのは、授業料が高いからといってカリキュラムの品質が高いとは限らないことです。授業料が高いだけで特別な授業などはなく、ただただお金を失うだけのこともあり得ます。

料金が高いと感じた場合は、他のプログラミングスクールと比較してみましょう。相場の料金であるのかそのプログラミングスクールが高いのかを知ることは重要です。その後、プログラミングスクールの口コミを探し、本当に費用対効果が高いのかどうか確認しておきましょう。

独学でも習得できる

極論を述べると、プログラミングは独学でも習得できます。そのため、独学の方が安く済むため、プログラミングスクールはやめとけと言われるのです。

確かにこの考え方は誤りではありませんが、根本的に誤りを含んでいます。プログラミングスクールは体系的に学べる環境や講師がいることに対してお金を支払っているからです。独学は決して同じ環境ではないため、独学で習得できるからといってプログラミングスクールはやめとけとはなりません。

また、独学でプログラミングを習得しようとすると、どうしても甘えが生じてしまいます。プログラミングスクールに通うと課題の提出などがありますが、独学ではこのようなものはありません。期限が定められていないことで学習を先送りにしてしまい、最悪の末路を迎えることも考えられます。

ただ、プログラミングスクールには悪徳業者があり、独学と変わらないようなサービスしか提供しないことがあります。特に無料のプログラミングスクールについては口コミで評判や実績を確認しましょう。

思うような仕事に就けない

就職や転職を保証しているものの、思うような仕事に就けないことがあります。これはプログラミングスクールの闇であり、現実を理解してやめとけと言われる部分です。

特に無料のプログラミングスクールでは、就職先や転職先が指定されている場合があります。多くの選択肢から選択できるように紹介されていても、実際には違うのです。このようなスクールに入ってしまうと後悔する原因になりかねません。

また、必ず就職できるような記述がされていますが「プログラミングスクールからの就職を希望した人の中ですべての人」という意味です。紹介される求人に納得できず就職や転職を希望しなかった場合は、見放されて集計対象外となってしまいます。これもプログラミングスクールの闇であり、やめとけと言われる理由です。

プログラミングスクールの利用をおすすめする人の特徴

プログラミングスクールの利用をおすすめする人の特徴

プログラミングスクールはやめとけと言われますが、逆にプログラミングスクールをおすすめする人もいます。具体的にプログラミングスクールの利用をおすすめする人の特徴を解説します。

自力で物事を調べる意欲がある

自力で物事を調べる意欲があるならばプログラミングスクールに通っても良いでしょう。上記でも触れたとおり、プログラミングスクールは短期間で知識を詰め込むカリキュラムです。分からない部分があると落ちこぼれになってしまうため、自力で解決しなければなりません。

また、そもそもプログラミングに限らず学習は自分で積極的に取り組むことが重要です。教えてもらうだけでプログラミングが上達するわけではありません。プログラミングスクールの講師におんぶに抱っこ状態の人が見受けられますが、これでは十分なスキルアップは見込めないでしょう。

プログラミングスクールに通うこと自体が目的ではなく、プログラミングを習得することが目的です。習得に向けてわからない部分を解決できる人は、プログラミングスクールの良さを活かせます。

学習に対してモチベーションを保てる

ある程度学習のモチベーションを保てる人はプログラミングスクールが適しています。プログラミングの世界は発展が激しいため、プログラマーは常に学習しなければなりません。

プログラミングスクールへ通う人の中には「卒業すれば勉強しなくても良い」と考える人がいます。このような考え方は誤りであり、卒業してから勉強したくない人はやめておいた方がいいでしょう。プログラマーはいつまでも勉強を続ける職業です。

自分自身の特徴を分析した際に、学習のモチベーションを保てないと考える人はスクールの利用が適してないかもしれません。お金を支払ってから失敗したと感じても遅いため、モチベーションを保てるタイプであるか一度考えましょう。

将来をイメージできる

具体的に将来を考えられる人がプログラミングスクールに適してます。すべてをプログラミングスクールに任せるのではなく、自分自身で将来像を描ける人です。

一般的なプログラミングスクールの特徴として就職保証があります。そのため、まずはプログラミングスクールからの求人で就職するのが一般的です。ただ、ここで終わらずその後のキャリアも考えておくことが求められます。具体例を挙げると以下のとおりです。

  1. プログラミングスクールを卒業
  2. 紹介された求人で就職
  3. 1年間働きながら実務経験を積む
  4. 働きつつもクラウドソーシングサービスで案件を獲得
  5. 様々な実績を武器により良い条件の会社へ転職

このように中期的な目標を立てられるならば、はじめの一歩としてプログラミングスクールに通うことでキャリアを広げられます。

プログラミングスクールの利用をおすすめしない人の特徴

上記とは逆にプログラミングスクールの利用をおすすめしない人もいます。以下の特徴に当てはまる人はプログラミングスクールをやめとくべきです。

通えばプログラマーになれると考えている

プログラミングスクールに通うだけで、プログラマーになれると考えてる人はやめるべきです。プログラミングスクールはあくまでも学習環境であり、自分で学習しなければなりません。受け身だけではプログラマーになれず、やめとけと言われてしまいます。

多くの場合、短期間で多くのことを習得するため、積極的な取り組みが必要です。スクールの授業時間だけでプログラマーになることは不可能で、課題への取り組みや予習と復習が求められます。また、時には追加で課題に取り組んでスキルアップに励むのです。

そこまでやることでやっとプログラマーになれるため、通うだけで良いと考える人にはおすすめできません。無理して通っても失敗してしまうだけです。

無条件に自分の好きな仕事に就けると考えている

「就職保証」というキーワードから、無条件かつ自由に就職できると考える人はやめとくべきです。プログラミングスクールの就職は選択肢が限られてしまいます。時には選択肢が与えられず、プログラミングスクールが就職先を指定するぐらいです。

事前によく調査しておかないと「こんな就職ならばプログラミングスクールに通わなかった」という状況になりかねません。特に大手企業への就職を夢見ていたならば、現実とのギャップに心が折れてしまうでしょう。プログラミングスクールから超優良企業に就職できるケースは限られています。

このようなことになってしまう理由はプログラミングスクールのビジネスモデルにあります。記事の後半で現実はどのような仕組みがあるのか解説します。

プログラミングスクールの受講を無駄にしないための選び方

プログラミングスクールの受講を無駄にしないための選び方

プログラミングスクールの受講を無駄にしないためにも 、以下に示す3つの選び方に注目しましょう。

料金制度を細かく確認する

プログラミングスクールを選択する際は料金制度を細かく確認しなければなりません。Webサイトには最安値だけが表示されていることも多く、実際にどの程度のお金が必要となるのかは細かく確認することが重要です。

例えば、プログラミングスクールによっては、前提知識を保有している場合の料金が表示されていることがあります。今までプログラミングを経験していない未経験者や初心者は、表示されている授業だけではなく別の授業も受講する必要があるのです。結果、現実としては表示されている料金よりも多くのお金が必要となり、プログラミングスクールの闇を感じてしまいます。

なお、すべてのプログラミングスクールにおいてこのような闇を抱えているわけではありません。また、料金はプログラミングスクールによって異なるため、できるだけ条件を揃えて比較してみることが重要です。

転職先・就職先の実績に目を通す

プログラミングスクールの多くは就職や転職を保証しているため、これらの実績を確認すべきです。いくら就職や転職が保証されていても、労働環境が悪い企業を紹介されては元も子もありません。

実績はプログラミングスクールによって大きく異なり、大手企業が含まれることもあればSESだけのこともあります。SESが一概に悪いとはいえないものの労働環境が悪く評判の悪い企業かもしれないため、SESだけのプログラミングスクールはおすすめできません。また、大手企業が含まれている場合でも1人だけの可能性があり、人数についても確認しておくことが重要です。

プログラミングスクールの就職や転職の実績はスクールの評判につながります。そのため、Webサイトで大々的に記載されているケースは少なくありません。ただ、それを鵜呑みにすると失敗するかもしれないため、口コミなどでよりリアルな意見を調査するようにしましょう。

「月収100万円を目指せる」など極端な煽り文句がないか

プログラマーは需要が高く高収入が期待できる仕事ではありますが、いきなり年収が高まることはほぼありません。そのため、「月収100万円」など極端な収入を提示しているプログラミングスクールは注意すべきです。

そもそも、プログラマーは多くのプロジェクトを経験してスキルを高めることによって、年収の高いプログラマーへとキャリアアップできます。プログラミングスクールに通うような初心者がいきなり活躍できる環境ではなく、実績を積むことが特に重要なのです。このような過程が必要であるにも関わらず、極端な収入を提示しているプログラミングスクールは煽っているだけと考えてよいでしょう。

もちろん、長い目で見ると月収100万円のプログラマーまで上り詰めることも可能です。ただ、このような人材は一握りであり、高い年収だけを夢見てプログラミングスクールに通うことは、やめとけと言わざるを得ません。

プログラミングスクールか独学かを判断する方法

プログラミングスクールか独学かを判断する方法

未経験者や初心者は「プログラミングスクールに通えば良い」としか考えていないかもしれません。しかし、無料のプログラミングスクールを含めて、違うよりも独学の方が良い人もいます。時間を無駄にして後悔しないためにも、まずは以下の観点からどちらにすべきか考えてみましょう。

一度プログラミングしてみて感覚をつかむ

まずはプログラミングしてみて感覚を掴むべきです。プログラミングスクールではなくともオンラインコンテンツなので簡単にプログラミングは学べます。無料のコンテンツでプログラミングを経験して、スクールに通った方が良いか独学でも差し支えないか考えてみましょう。

独学でも問題なく学べると感じるならば、あえてプログラミングスクールに通う必要はありません。「プログラミングスクールはやめとけ」と言われる理由には独学できるということも含まれるため、自分自身でやりきれるならばそれで良いのです。

ただ、独学でプログラミングを学ぶことで逆に失敗してしまう可能性もあります。例えば、課題にぶつかった際に解説してくれる人がいないと挫折してしまうでしょう。独学にも後悔してしまう要因はあるため、その点も踏まえてどちらの方法が良いか考えることが求められます。

スクールの料金が予算に適しているか考える

プログラミングスクールがおすすめされない理由に受講料金の高さがあるとこの記事で解説しました。そのため、プログラミングスクールを選ぶにあたって、料金が自分の予算に適しているか考えてみましょう。

無料のプログラミングスクールもありますが、これは例外として一般的には以下のような料金が発生します。

  • 入学金：30,000円～100,000円
  • 授業料：300,000円～800,000円
  • 教材費：数万円(授業料に含まれる場合もあり)

料金を比較してみると分かりやすいですが、支払金額には大きな差があります。これらを調査した結果、自分が考えている予算をオーバーするなら独学を検討する必要があるでしょう。無理したり妥協するような選び方はおすすめできません。

ただ、プログラミングスクールによっては独自に授業料の割引制度を設けています。これを利用することで料金を抑えてプログラミングスクールに通えるかもしれません。

また、厚生労働省は「教育訓練給付金制度」と呼ばれる制度を提供していて、これが適用されるプログラミングスクールは授業料が安く済みます。特定のプログラミングスクールかつ事前に手続きが必要ですが、適用されると受講料の最大70％(年間上限56万円)が支給されるのです。料金面で独学かどうか悩むならば、このような制度の利用もおすすめします。

無料カウンセリングでプログラミングスクールについて知る

多くのプログラミングスクールは、生徒を獲得するために無料カウンセリングを実施しています。これに申し込みし、説明を受けて疑問点の解消もすれば通うべきか独学にすべきか決定できるでしょう。

ただ、無料カウンセリングではスクールの良い部分が強調される傾向にあります。そのため、カウンセリングを受けても、実際の口コミなどは調査することが重要です。お金や時間を無駄にしないため、情報を多角的にインプットします。

カウンセリングを受けると、自分に向いているかどうかはある程度判断できるはずです。スクールでの学習が苦手と感じるならば、意味が無いと思われるためやめときましょう。

プログラミングスクールを利用した転職の闇と現実を解説

プログラミングスクールを利用した転職の闇と現実を解説

プログラミングスクールはやめとけと言われる理由に、就職や転職の闇があります。この記事の最後に、この闇について現実はどうであるのか解説します。

プログラミングスクールのビジネスモデル

そもそも、プログラミングスクールのビジネスモデルは以下から売上を得るものです。

  • プログラミングスクールに通う生徒
  • プログラミングスクールに人材紹介を依頼する会社からの紹介料

重要となるのは2点目の紹介料の存在です。IT業界は人材不足が激しいため、プログラミングスクールにも人材紹介の依頼が届きます。そして、プログラミングスクールは紹介料を得るために生徒を就職や転職させるのです。

プログラミングスクールの売上は、紹介料がある程度を占めていると考えられます。つまり、どのような企業であろうとも、生徒をとにかく依頼元に就職させたいのです。このようなビジネスモデルが、プログラミングスクールの闇を生み出しています。

転職先はSESが中心？

プログラミングスクールからの転職先はSESが中心です。人材が不足している企業がSESへ紹介を依頼しているため、どうしてもSESが増えてしまいます。

一般的にSESの労働環境は良くないとされていますが、現在は状況が改善している状況です。SESを紹介されることが「プログラミングスクールに行く意味は無い」と言われる理由にもなっていますが、現実としてはそこまで毛嫌いしなくても良いでしょう。

まとめ

プログラミングスクールはやめとけと言われる理由について解説しました。スクールのような特徴的な学習方法は適していない人がいるため、メリットやデメリットを踏まえて判断すべきです

また、プログラミングスクールによっては自由に就職できないという現実があります。特に無料のスクールは制限が設けられている場合があり、闇といわれる部分です。

なお、絶対にプログラミングスクールはやめるべきかと問われるとそうではありません。選び方を理解して自分なりに納得できるならば、プログラミングスクールの良さを最大限生かせるでしょう。

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